ゴールデンウィーク最初の日は、半袖で過ごせるような天気のいい日でしたね。
おいらせ町の下田公園で、「おいらせあそび♪」を開催しました。
テーマは「作って、食べて、遊んで、笑って、家族でのんびり楽しもう♪」
家族でおいらせ町と青森の良い所をたくさん感じてもらえるような一日でした。
上の写真は自分で焼いた、焼きたて煎餅をほおばる子供たちです。
それぞれのコーナーを楽しくレポートしたいと思います!
❶ 2種類のスムージーづくり (地元野菜とアグリさんのフルーツ使用)
生では食べにくい小松菜や人参もスムージーにすることで子供たちはゴクゴク余さず飲んでいました。あまりに美味しかったのでしょう、一口もお母さんたちにはくれない子供続出でした。見ていると一歳の子からゴクゴク飲んでいましたよ!二歳の女の子が迷いながら飲み比べをしているのが、とても可愛くて印象的でした。
甘味に使ったバナナや苺は、地元のアグリさんで天塩にかけられた無農薬栽培のものです。美味しいはずですよね!
スムージーのコツは、水分のあるものからミキサーに入れていくこと。余り野菜や固いものが苦手な小さな子にはとってもいいおやつになります。材料をみんなで競って入れて、ガーガーと回るバイタミックスに子供たちは釘付けで、ボタンを押すのも、ストローの色を選ぶのも争奪戦でした。作る過程の一つ一つが新鮮で面白いんでしょうね。
❷ 地元野菜のデコごはん
ピンクの酢飯においらせ町の美味しい野菜を盛り付けて、可愛いデコレーションしたご飯を作りました。これがもし、ご飯と野菜が皿に乗っているだけだったら食べない子供も多いはずです。可愛いいデコご飯は作る過程も、食べる気持ちもワクワクする様子でした。ちくわと枝豆で簡単に作れるヒヨコさんにもみんな挑戦していましたよ。
お昼休みに「お腹が空いた」と言いながらデコご飯を手にしている子がいたので「食べないの?」と聞くと、「もったいなくて食べれない」とのこと。よほどお気に入りができたんでしょうね。食欲がない日には、一緒に可愛くケーキのようにデコレーションしたご飯を作ってみるのも手かもしれません。
❸ 地元野菜のミルフィーユとんかつ
豚の薄切り肉四枚の間に、地元の人参、ゴボウ、大根、大葉をサンドして、サクサクのミルフィーユカツを揚げました。普段は揚げ物はなかなかお手伝いが難しいけれど、ゆっくりとやれば小さな子供たちも上手にサンドして、衣をつけたり出来ました。台所で忙しい時は、手伝いが煩わしいこともあるけれど、こんな表情が見れるのなら少し手間をかけても、出来が悪くても!お料理を子供たちと楽しむ日があってもいいですね!作る時の真剣な表情と、出来上がった時の嬉しそうな表情と、そのギャップが子供の魅力だなと油の跳ねる音をバックミュージックに感じた親御さんは多いのではないでしょうか?
❹ 川越せんべい店の手焼き煎餅
シンプル・イズ・ザ・ベスト!塩と小麦と水だけなのに、なんて美味しいんでしょう。川越煎餅店さんのご夫妻が手際よく手焼き煎餅の焼き方を教えてくださいました。「もう一回やる!」「美味しかった」「楽しかった」「これが好き」という声をたくさん聞きましたよ。ご主人が煎餅を焼く鉄板が温まったことを慣れた手つきで水をかけて確認、煎餅生地を間に挟んだら、裏表20秒ずつ、煎餅がこんがり焼けて剥がれたら出来上がり♪ほんの一分程度の焼き時間ですが、ほかほかの煎餅をほおばった時の美味しさは格別です。大人も子供ももこのシンプルな味に魅了されていました。「美味しい」「楽しい」「大好き」と煎餅のようにシンプルで素敵な言葉も毎日言いたいですね!
❺ 青森県産ヒバのカトラリーつくり
しゃもじ、スプーン、箸、フォーク、自分の好きなものを選んでカトラリーを作りました。彫刻刀やペーパーを使って削る、磨く、削る、磨く!自分で食べる道具を作るのもいい経験ですね。みんな出来上がった作品に蜜蝋を塗って大切にお家にもって帰っていました。それを使って最初に何を食べるのかな?
100均で手に入らないものがない程に世界はモノであふれているけれど、自分で作る必要はないけれど、自分で作るってなんだか特別でワクワクしますよね。自分で作った道具を大切に、丁寧に小さいうちから暮らしてほしいと思います。
❻ おいらせのミツロウでアロマワックスバー作り
自分の好きな形のミツロウにドライフラワーや木の実をトッピング♪年齢の小さな女の子からお母さん方まで、可愛いものを作るのは女性に人気でした。いい香りで可愛い見た目のものが飾られているだけで心に少し余裕ができるのは私だけでしょうか?
❼ おいらせダルマ芋へっちょこ汁
「おいらせダルマ芋へっちょこ汁」は、長芋すいとんをベースにし、おいらせ町特産のだるま芋や人参、ゴボウ、長ネギなどを煮込んだ汁です。だるま芋で作ったへっちょこだんごのモチモチでツルっとした食感やスープがからみやすい形が特徴です。
へっちょこはオヘソという意味だそうで、名前も可愛いですよね。青森には、煎餅汁や馬肉鍋、まだまだ知らない温まる美味しい郷土の鍋がたくさんあるのが自慢ですね!とても美味しかったので、販売していたお母さんに作り方を聞き損ねたことだけが、今回心残りでした。
小さな子供たちもおいしそうに汁をほおばっていました。よほど美味しかったのか、団子の数を数えて、多い少ないと話している姿がほほえましく感じました。
❽ 書アート
昨日の畑の先生は、書道の達人でもありました。子供たちと一緒に『木』という文字を書いて、文字が増える度に、『木』が『林』になり、『林』が『森』になっていくようでした。文字だけでも、こんなに個性が違うので、子供たちの良い所も悪い所もひとりひとり違いますよね。個性を大切に、大事な根っこはしっかりと家族で支えて、あとはぐんぐん好きな方向に育っていってほしいと思います。
❾ 段ボール遊び
開催場所の変更に伴い段ボールの滑り台は、段ボールの迷路へと変身して現れました。絵を描いたり、潜ってみたりと高校生のボランティアのお姉さんと子供たちは楽しい時間を過ごしました。
段ボールは自由に遊ぶのにはもってこいの素材!段ボールがあれば家にもなるし、船にも、車にも、電車にもなる。何も予定のない日は段ボールで遊ぶのも、なんでもない一日が特別な一日になりそうな気がします。
❿ その他
巨大シャボン玉はみんな一度は手にして遊んで喜んでいました。消防車が到着した途端男の子の目の色と走り出す方向が変わったのが面白かったです。そして、お花つみにいしっころ広い、遊園地でなくても、子供は遊びの天才ですね!なんでも何時間でも遊び続けています。おいらせ遊びを堪能しつくした子供は、お隣の公園に出かけて一日お日様の下で遊ぶ子が多かったですよ。
これから、外遊びのよい季節、是非もりのようちえんや自然楽校のイベントにお出かけくださいね。
追記
小さな子供さんを連れてワークショップ型のイベントに参加する親御さんは、少し大変な時があります。自分も含めて何組かそんな姿を見かけました。小さな子供さんの機嫌によっては、せっかく来たのにできなかったということもあるでしょう。
「今」は出来ない時だったかも、「今」は必要ない時だったかも、好きではないのかも、もっと好きなことがあるのかも。
参加型のイベントだと『出来る』ことに焦点を当てがちですが、『出来なかった』ことも優しく認めてあげてくださいね。小さな子供たちは、自由に遊ぶことだけは、きっと「今」できる最高のことです!
うれしい時も悲しい時も、その気持ちを分かってくれたら子供たちは嬉しいのだそうです。出来て嬉しいことも、出来なくて悲しいことも、共感して受け止めてあげることできっとそれが良い思い出となります。
自分の反省も大いに、大いに含めて追記します。
(おいらせもりのようちえん ブログ担当 まな)