2019.6.25 平日もりのようちえん 特別ではないけれど幸せな日

日日是好日也

六月最後の平日もりのようちえんは、天候良好、子どもたちの調子も良好

気候と気分がいいと高い所に登ってみたいのか

今日は高い塔と木に登りました。

畑では野菜もイキイキと育ち始めました。

特別自慢するようなプログラムはありません。

だから、子ども達は自分たちの興味のまま自然の中で一緒に穏やかに(ケンカも含む)過ごしました。

特別インパクトのある日もいいけれど、きっとこんななんでもない日が「幸せな日」なんだと思います。

ふっふぅーのふぅー!

風が強いこの地域、三匹の子ブタの家のように、畑の野菜たちが風に吹き飛ばされそうです。

本日の絵本は「三匹の子ブタ」の絵を見て歌いながら、強風のイメージも楽しく伝えました。

野菜たちにはレンガの家を建ててあげることはできないけれど、竹で支え、シートで守ってあげることはできること。

すこーしだけ伝わったかな?

トマトが一つだけ赤くなったよ

ひとつだけだから、皆で一緒に穫ろうねと大人が言うが早いか年長児の四歳がさっと収穫してしまいました。

大人は、あーあ勝手に穫っちゃったと残念に思ったけれど、

他の子ども達は文句や嫌味は言わないし、本人も自分が穫って悪かったという罪悪感もありません。

大人の感性と子どもの感性は違うこと。

子どもたちに大人の理想を押し付けて、大人が満足しなくてもいいこと。

子ども達を観察しているとこんな場面を良く見かけます。

子どもは「悪いことをしよう」ではなく「楽しい、これやりたい!」だけで行動しているので何についても悪気はありません。

大人の理想と子どもの行動を一致させようとお互い躍起になると、「怒る・怒られる」の結果になります。

大人に必要なのは一歩ひいて観察する目線だと思います。

だから、怒らなくていい時が沢山あります。

家の中ではイライラして難しいという声を良く聞きます、そして自分もそうです。

でも何故か自然の中で、みんなで子育てしていると観察する余裕ができるんです。

普段頑張りすぎて、子どもを怒りすぎている方、自然の中で美味しい野菜と一緒に穏やかな時間を味わってみるのもいいかもしれません。

一個のトマトは大切に昼食時に子ども達に本当に一口ずつ切り分けて味わいました。

トマトをお腹いっぱい食べる日も、

一個しかないトマトを4等分ずつ食べる日も、

きっといい日。

キャベツがまるまってきた

キャベツが丸くなってくる過程を毎週観察中!

地上で丸く育ってくる野菜は、心も丸くすると先日素敵なお料理の先生から教わりました♪

先生は、地中で丸まる玉ねぎは心を内に向け、気持ちを大きく乱すので精進料理の世界では食さないともおっしゃいます。

正解はないけれど、穴の開いたレンコンは穴の開いている喉に良いということは有名です。

栄養素以外の考え方もあるのを知りつつ子どもと食べたら面白いですよね。

じゃがいもの花可愛い!

いつも誰かが花を摘んで、見せてくれたり、プレゼントしてくれます。

ジャガイモの花が可愛い。そんなアナタたちが可愛い!

はじめては嫌、はじめては好き

今年三歳の男の子がはじめて畑にやってきました。

お気に入りの靴から長靴に履き替えるのが嫌。

レタスとるのも嫌。

はじめての事が好きな子と、苦手な子といますよね。

なんでだろうと思っていたら、面白そうな記事があったので、紹介します。

三歳までは行動の7割が生まれ持った「気質」で決まるそうです。

はじめてが苦手な子はデリケートタイプという気質。

気質はもって生まれたもの、顔の特徴とかと同じようなものなので、親御さんの育て方がよくなかったと悩む必要は一つもないということです。

デリケートタイプが「イヤイヤ!」と主張するのは、人がイヤなのではなく環境の変化に不安を感じていることが多いから。場所が変わったりいつもと違う雰囲気だと不安定になって反抗するので、その子の落ち着く環境を作ってあげることが大切です。また、音が大きく聞こえる特性があるので、大きな声や低い声を嫌がります。小さい声で優しく声をかけるといいでしょう。https://hugkum.sho.jp/22493

子どもも十人十色、血液型占いくらいの気持ちで見てみると面白いかもしれませんね。

彼は少し時間がたつと、畑の土や尺取虫の赤ちゃんをお友達と観察して、レタスにも自分で触っていました。

芽かけしたトマトの支え

風が強いので杖のようにトマトがこれを伝って伸びてきます。

「人」という漢字は・・・という金八先生の授業畑でもできそうですね。

 エダマメの本葉5枚で摘心する

枝豆の土寄せ

枝豆の土寄せをする先生、真似して鍬で雑草をとる子ども達。

先生曰く、枝豆は横から酸素を取り入れることで、たくさん枝別れして実がなる、転倒してしまうとすぐ虫に食べられてしまうので倒れないよう丁寧に土寄せします。

質問すると丁寧に答えてくださる先生。

ひとつ、ひとつの作業に意味があることを知ります。

言葉や行動、ニュース等をそのまま受け取るよりも、裏側の事情まで考えを巡らせてみると違う見方や新しい発見があります。

野菜作りは面白い!

枝豆メモ(https://ymmfarm.com/cultivation/veg/soybeansより)

・株間30cmで1ヶ所に3粒ずつ、深さ2cmくらいに種まき。土を被せて軽く押して鎮圧し、たっぷりと水をやります。種まき直後は、カラスやハトが豆や芽を食べてしまうことが多いので、本葉が出るまで「不織布」などをベタ掛けしておくと安心です。本葉が2〜3枚出たところで、生長のよい苗を1本残して間引きします。

・マメ科の植物の根には、空気中の窒素を固定する根粒菌が共生していて、自ら栄養分を作り出します。そのため、窒素肥料を控えめにし、元肥を施したあとは基本的に追肥は施しません。肥料分が多すぎると過繁茂になり、さやのつきが悪くなる上に、どんどん伸びて倒伏しやすくなるので注意。

・エダマメは、連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を2〜3年あけるようにします。また、エダマメには、マメ科の根に付く根粒菌が空気中の窒素を固定して土壌を肥沃にし、菌根菌がリン酸分などの養分を吸収しやすくする効果があるため、コンパニオンプランツとしての利用もオススメです。

・草丈10cmの頃に1回目の中耕。畝間を軽く耕し、株元に土寄せします。中耕することで、雑草を防ぎ、苗の根に酸を送る効果があります。草丈20cm〜30cmに生長したところで、2回目の中耕と土寄せを行います。1回目の土寄せは生育初期の根の張りをよくし、2回目の土寄せは成長期の倒伏を予防します。
・エダマメのさやが付くのは、節の部分、葉や枝のつけ根です。そのため、枝数が増えれば節の数も増えて、収穫量が多くなります。枝数を増やすのに効果的なのが摘心。本葉5枚が展開する頃に頂芽を摘み取ります。すると、主茎の養分が行き場を失い、側枝の生育に回って、枝数が増えやすくなります。また、草丈が低く抑えられることで、株の倒伏防止にも役立ちます。
・エダマメの花は葉のつけ根に付きます。品種により白色やピンクなどがあります。花のあと、さやが付きます。開花からさやが付きだすまでの期間、しっかり水分補給ができていないと豆が太らないので注意。雨が降らず乾燥する時期は、水やりする必要があります。但し、エダマメは湿害に弱いので、量は少なく、回数を多めにしましょう。

・さやが大きくなり、実がしっかり膨らんだら収穫時期です。未熟豆を食べるエダマメは収穫適期が短く、さやの中の実が全て膨らむまで待っていると採り遅れになります。株ごと引き抜いて収穫する場合は、全体の8割くらいが膨らんだ段階で収穫してしまいましょう。大きくなったさやから、ハサミで切って収穫するもよし。株元にスコップを入れて、株ごと引き抜いてもよし。

・エダマメは枝から切り離すと急激に鮮度が落ちるので、収穫後すぐに茹でるようにしましょう。葉付き、枝付きのまま持ち帰り、茹でる直前にさやを外すのがオススメです

・エダマメの時点で収穫せずに待ち、葉も茎も枯れてカラカラに乾燥すれば、ダイズとして収穫することができます。収穫直後は水分が多いので、十分に乾燥させてから豆を取り出すのがポイントです。

 

畑の先生から贈り物

豊作の野菜をお昼にみなさんで、そしてお家でもと大根や春菊、小松菜、青梗菜を分けて頂きました。

先生のお陰で、お昼は緑の野菜パーティーになりそうです。

子ども達も嬉しそうに引き抜いて先生にお礼を伝えていました。

先生も嬉しそうに見ていました。

受け取る側もとても嬉しいですが、贈る側はもっと嬉しいのかもしれない。

こんな循環が優しい人を作る気がします。

はじめての男の子、最後には畑に顔をうずめて自然を満喫しているように見えました。

(イヤイヤと泣いているわけではありません)

   

元気に育っています

トウモロコシ、ネギ、カリフラワー、ピーマン、人参、かぼちゃ、大根第一弾、大根第二弾、枝豆、ニンニク、かぶ、さつまいも。

カリフラワーとニンニクがもうすぐ収穫時期。

元気のなかったサツマイモもピンと元気に伸びてきました。

最近野菜の葉をみると何の野菜かわかるようになってきましたよ!

今度子ども達と当てっこゲームをしようかな?

虫はいないけど虫取りだい!

キャンプ場に移動した後は、エア虫取りを楽しんでいました。

森探検に出発進行

紐が大好きな子ども達は、紐で遊びながら、ケンカしながら森へ向かいました。

特急電車のように大人が歩けば数分の道のり、

各駅停車の鈍行のように子どもたちと楽しみながらゆっくりと。

ニコニコ乗車しているお客さんも、途中先頭の車掌さんになりたくて、交代するのかと思いきや三人並んで車掌さんに。

それが上手くいかなくて、間に挟まれた女の子が拗ねてベースに走って戻っていきました。

残された三人の男の子、どうするのかなと観察していると、一人が追いかけ、もう一人が追いかけ、とうとう三人で追いかけて女の子を迎えに行きました。

男の子って小さい時から優しい気がします。

その後も男の子たちは女の子を優しくサポートしていました。

一番おいしいモミジ苺

おそらく今季美味しい時期がピークに達したモミジ苺。

一番おいしい時をみんなで味わいつくしました。

歩いた、歩いた、走った、走った

一歳の赤ちゃん、歩きたての子が探検コースをはじめてよちよちと歩いてしました。

歩いている蟻を発見しては足を止めるお兄さんたち。

観察しつくすと手をつないで走っていきました。

みんな大好き煎餅汁

このあたりの子はみんな大好き煎餅汁。

煎餅を割る手伝いをしながら、ポリポリお口が動いています。

 

グリーンパーティー

畑の先生からの差し入れを美味しく調理しました。

キュウリやレタスに味付けしながら、もう我慢できないとお口がもぐもぐ。

四歳のお兄ちゃんが塩のかけ方やオリーブオイルのかけ方を教えながら、お互いに塩を掛け合い味見している姿がほほえましかったです。

四歳のお兄ちゃんは混ぜるお箸も全員分進んで取にいってくれたりと珍しく世話を焼いていました。

教わる子どもきちんと耳を傾けて、良く見て、素直に実行していました。

子どもに何か教える時には、一つの動作を出来るだけ簡単に取り出して、言葉ではなく、ゆっくりとやって見せることが大切だそうです(モンテッソーリ教育より)。

四歳の彼が示したのはまさにそれ。

やってあげる側、教えてあげる側に子どもを立たせて任せてみるとなんだかいいみたい。

てんぽ煎餅

自分で混ぜて、てんぽ煎餅も作りました。

野菜の準備でお互いがやってあげることに喜びを感じていた子ども達は、独り占めすることなく、一個を半分こ、半分こを少しずつどうぞと「分けあうこと」を楽しんでいる様子でした。

 

本日のランチ

・煎餅汁

・炊き立てご飯

・小松菜の醤油炒め

・大根葉の甘辛煮(子ども達に大人気!)

・リーフレタスのサラダ

・きゅうり

・てんぽ煎餅

自然の中、みんなで食べると、本当にどの子も良く食べます。

夕飯がいらないくらい食べるよねとお母さんたちも嬉しそう。

   

鬼だぞぅー

若いお母さん達が張り切って遊んでくれました。

鬼になって鬼ごっこをするとキャーキャーと喜ぶ子ども達。

激しく走り回って鬼ごっこしてくれるお母さん、枝を角に見立てて鬼ごっこしてくれるお母さん、疲れた時にリヤカーに乗せてくれるお母さん。

それぞれのお母さんが自分のアイディアで子ども達と遊んでくれるので、本当に笑顔がはじけました。

みんなで遊ぶって本当に楽しいんですよ。

どの公園にいっても、こうしてみんなでお母さんお父さんも一緒に走り回れたら最高ですね。

高い所登ってみたいけど、ちょっと怖い

鬼ごっこの延長か、気づいたら一人のお母さんを道連れに子ども達が高い塔に登っていました。

見に行くとちょうど登り切ったところで張り切って手を振ってくれました。

降りる時、怖くなった子、怖いーっていうのを楽しんでいる子。

本当に怖がっていた女の子を優しい王子様たちが手をつないでおろしてくれました。

木にも登ってみよう

低い木がたくさんあるので、登りやすそうな木にサポートしてもらいながら登りました。

見える景色が変わると楽しい。

いつか一人で高い木にも登れるようになったら良いね。

この上歩いてみよう

モンテッソーリ教育の考え方で「子どもの敏感期」という言葉があります。

敏感期とは、子供が離乳し、身の回りのあらゆるものに興味を示す0歳からだいたい6歳頃までの時期を指します。この時期には運動能力、言語能力、感受性、思考力などが著しく発達し、吸収する力も大きいです。何に対して、どの時期に自立や発達が完成していくのか。モンテッソーリはこれを「敏感期」として伝えています。
つまり、乳幼児期にはある特定の事柄に対して強い感受性が表れて、敏感になるという事です。しかも、ただ敏感になるというだけでなく、その特定の事柄をいとも簡単に吸収します。このような敏感期がさまざまなものに対して出現し、その対象と出会ったとき子どもには集中現象が現れます。
生物的には、特定の機能を身に付けるための大切な時期です。一つの目的が果たされると別の感受性が取って代わり、それ以前の感受性は消えてなくなります。

運動の敏感期は、0~3歳までは歩く・座る・持つ・運ぶ、のような大きな動きの獲得を対象とした敏感期で、3~6歳までは動きをより洗練したものへと、調整していくための敏感期として現れるそうです。

子どもたちが歩車道境界ブロックの上や白線、石の上、安全ではないブロック塀の上を歩きたがるのは、身体の使い方やバランス感覚を習得している時期。

自然に遊ぶ中で、誰に教わるわけでもなく、子どもがやってみたいと思うことには実は意味があるということ。

100%の力を出し切れるのも唯一この時期だけ。

この時期に100%を出し切れると、その後の学業やスポーツでも100%近くを出し切れるようになるとも言われています。

命や身体、他人に対して危険が及ばないこと以外は、思い切りやる大切な時期だと思って見守ってあげたいですね。

(『お母さんの「敏感期」 モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる』、http://www.preschool.tokyo/contents/sensitivity.htmlより)

梅仕事

ベースに戻り、紀州から取り寄せた無農薬の完熟梅を漬けました。

丁寧に洗って、拭いて、美味しい塩を15%で。

途中から水で遊び始めてしまったけれど、水の感触を楽しむ様子、天気がいい日は見守りたいと思います。

虫捕まえたぞ

虫取りごっこをしようと男の子が言い出して、木にカブトムシ風につかまっていました。

カブトムシ役と虫取り役、なんだか楽しそう。

そのうちにお母さんも全員で捕獲成功!

片付け競争

イスを全部ひとりでもっていくと子ども同士もめたあと、持てる分をもって車まで運んでくれました。

持てそうもない大きなものを運びたがる傾向も、敏感期のひとつだそうです。

無理だからと親が手を出さず、出来るだけ見守って、自分でどこまで持てるか試させて、考える機会を作ってください。

トントントントン

最後のほうで皆集まって何をしているのかなとみていると、

三匹の子ブタの家を作っていると教えてくれました。

木の家だから二番目の子ブタの家。

絵本の世界、子どもたちはことある事に楽しんでいます。

 

来週は

天気がよければ、サクランボ狩りもいいね!

天気が悪かったら何か面白いもの作ってもいいね!

何が起こるか決まったプログラムはない日かもしれませんが、日日是好日也。

その時、今を楽しみにお越しいただければ嬉しいです。

今日は、おいらせ町の地域おこし協力隊澤口さんが取材にいらしてくださいました。

おいらせ町への移住のきっかけにと情報を提供している「おいぐら」でも本日の様子が澤口さん親子の目線で紹介されています。

こちらも目を通して頂けるととても嬉しいです。

子育てのために移住を検討中の方も必見!おいらせ自然楽校 もりのようちえん

(おいらせもりのようちえん ブログ担当 まな)