2019.6.4 平日もりのようちえん 畑と竹のご飯、竹遊び

 

とてもいい天気の六月第一週目の火曜日、畑の作業と、竹を使って思いっきり遊びました!

今回も「はじめて」が沢山。

「はじめて」ってドキドキ、ワクワク、そのはじめの一歩に立ち会う時は嬉しくなります。

ファンタジーの世界から

今回も絵本を読んで、子ども達のファンタジーの世界からスタート。

子どもはファンタジーの中に生きているとよく言われます。

「ディズニーランドにいってきたんだ」と行ってないのに話す子も、

「ウソ」をついているわけではなく、

何かで見たこと、聞いたこと、いいなと思ったこと、

「自分のイメージの世界で体験したこと」を「本当のこと」として話します。

我が家でも時々手のひらに「うさぎの赤ちゃん」が産まれているから触ってみてと言われ、

一緒にうさぎの赤ちゃんをファンタジーの中で触ります。

イメージって大事です。

子どもにとってファンタジーの中で遊ぶことは大事です。

大学生の時に、パソコンの得意な友人から

「人間が頭の中でイメージしたことはすべて現実にできる!」

と言われてぱぁーっと世界が広がったのを覚えています。

子ども達が表現したファンタジー、大人も一緒に楽しみましょう。

はじめまして、こんにちは

一歳八か月の男の子が初めて参加してくれました。

畑にはいるとキョロキョロ、あれも見たい、これも触りたい、ちょっと踏んでみたい・・・

好奇心たっぷりの可愛い子にみんな目を細めました。

畑仕事をやることよりも、その空気の中に一緒にいて、自分の興味を深めてくれたら十分嬉しいです。

彼は今日どんな発見をしたかしら。

はじめて引き抜いてみたラデッシュ!

自分で緑の葉っぱを引き抜いたこと、土の下から真っ赤な野菜が飛び出してきたこと。

嬉しそうな顔、その子が喜ぶと、みんなが喜んだ瞬間が沢山ありました。

彼は、引き抜いたばかりのラディッシュを口に運びました。

美味しそうに見えたんでしょうね。

自分で収穫したことが嬉しかったんでしょうね!

お兄ちゃんたちも良い所を見せようと頑張っていました。

異年齢で学ぶ醍醐味はここにありますね。

さつまいも

本日の畑のお仕事、さつまいもの苗植え。

苗を植えようと土を掘り返すと、ちょうど蟻の巣があったようで、怒った蟻が卵を抱えて沢山出てきました。

子は宝、蟻も宝物を守りながら運んでいました。

掘り起こしてしまって申し訳ない。引っ越しをよろしくお願いします。

秋にみんなで焼きいもするのが今から待ち遠しいですね!

その時はぜひ『ねずみのいもほり』いわむらかずお作を読んでスタートしましょう♪

失敗、去年の芋づる

ジャガイモの葉っぱがどんどん育つ中、時々畑ではないところに去年の芋の苗が出現します。

実らないので、引き抜きたい子に引き抜いてもらいました。

小さな小さな、ジャガイモになるはずだった丸い部分を観察。

全部が上手くいくわけじゃないけれど、どんどん「失敗」できるのも畑のいいところ!

 

『こどもの心をひらく』白濱洋著の中に

「たくさん失敗してもらうこと」というお話が書いてあります。

能力の高い子は、注意の集中力に優れているそうです。

注意の集中力とは、何かに熱中すること、没頭すること。

それは、考えることで、課題を追求していく集中力、ねばり強さ、我慢強さ、忍耐力、自己抑制力を育てていきます。

そのため、幼児の活動をとらえる時、結果ではなく、対象にどう取り組み、格闘し、葛藤し、それを乗り越えようとしているか、という過程にこそ意味がある。

最近の研究では、自己報酬神経群(自分に対するご褒美によって機能する神経細胞群)が重要とされているそうです。

「ご褒美とは、自分でやろうと考えたことを最後まで成し遂げること」

自分からやってやろうと思うこと、自立性、主体性を持った時に脳の思考や記憶力を高めると言われています。

まさに、失敗を繰り返すことが、やがて自ら気づく「発見」へと導くことであり、物事を成し遂げていく原動力となります。

子どもの行動を結果だけで捉えてしまうことが子どもの学ぼうとする力を奪ってしまうことになることを肝に命じたいものです。

 

ご褒美ってアイスクリームやおもちゃやお菓子じゃないんですよね。

「ちゃんと待ってくれたら、帰り道アイスクリーム食べよう」

と言っている自分を反省。

リーフレタスは外側の葉から

少しずつでき始めたリーフレタスを少しだけ味見することにしました。

いきなり葉っぱを根こそぎ引っ張ってしまいそうな子ども達の逸る気持ちを押さえてもらい、

外側の葉から採ると来週もまた大きく育って食べられることを説明しました。

そーっとそーっと一枚、二枚収穫してみました。

トマトの芽かけ

緑のミニトマトがたくさん顔をのぞかせていました。

来週何個か赤くなっているといいねと皆で話しました。

実っている二股別れの所から出ている芽を摘んで、本筋のトマトにたくさん栄養がいくように工夫します。

少し大きい芽は土に継いで、そこから自分のトマトを堂々と作ってもらいます。

少し小さい芽は、土の栄養となってもらい他の植物のために働いてもらいます。

無駄のない自然界の循環、かっこいいなぁと思います。

水やり

天気がよかったので、植えたばかりのサツマイモの苗に水やりを。

順番に。小さい子には手を添えてあげたお兄ちゃん。

手を添えた方も、添えられた方も、なんだかちょっと嬉しそう。

クマがでたぞー

「きょうはみんなでクマがりだ。つかまえるのはでかいやつ。そらはすっかりはれてるし、こわくなんかあるもんか!」

イギリスの子どもの遊び歌を基にした『きょうはみんなでクマがりだ』マイケル・ローゼン再話、ヘレン・オクセンバリー絵の有名な絵本の一節。

森へ遊びに行こうかと子ども達を誘った時、

四歳児に「隊長みんなを連れて森にいってください!」とお願いしたら、

「はい!わかりました!」

三歳児に「副隊長みんなを連れて森にいってください!」とお願いしたら、

「いやだ、僕も隊長だ!」

ではと、、、「二人の隊長お願いします!」というが早いか、森へと二人で駆けていきました。

駆けて行ったとおもったら、

「クマがでたぞークマだぞー逃げろー」

と二人で笑顔で走り戻ってきました。

彼らのファンタジーの中では森にはクマが住んでいて、絵本のように追いかけてきたんでしょうね。

可愛くて、面白くて、しばらくクマをみんなで探しながら散歩しました。

クマはいなかったけど、少しだけ散歩

クマはいなかったけど、美味しいもの沢山見つけました。

天然の三つ葉、真竹、ワラビ、フキ!

暑くて、赤ちゃんも多かったので、少しだけの森散策でしたが、収穫は両手いっぱいにありました。

子どもが「一緒にあそぼう」「これみせて」「これ触らせて」「これやりたい」「だっこして」等と言う時、

面倒くさいなぁと思うことがあるのですが、実は「少しだけ」でいいみたいです。

少しだけでも、子どもにとっては「やってもらった」「みた」「触った」「遊んだ」ということになるようで、

面倒くさいから「いやだ」「やらない」という方が後に引きずってグスグズになる気がします。

お散歩も「少しだけ」だったけど、みんな満足。

「やって」と言った時に「一分」だけと思ってやってあげてください。

多分「少しだけ」やると、次のことにすっと移行できると思います。

長い棒が好き

子どもは長い棒が好き。

特に男の子は常に長い棒を持っている気がします。

今日は森の木こりさんやヤギになって遊んでいました。

個人的にはヤギが獅子神様に見えてしょうがないです。

ながーいミミズも発見

森で木こりさんをしている時に、土の中から10㎝以上はあるミミズを発見!

嬉しくて大人に見せにいったら

「きゃーーー」っという悲鳴が聞こえてきました。

びっくりさせたのも楽しかったみたい。

ミミズが歩くのを観察するのも楽しかったみたい。

小さい頃、ミミズもカエルも実は触ったことがなかったので、

こんな子ども時代にたくさん触っておけばよかったと思うのです。

竹でタケノコ炊き込みご飯♪

竹をたくさんとってきて、その場でタケノコ炊き込みご飯ができる器に仕上げてもらいました。

風流でしょ♪

はじめての挑戦なので、うまくいくかドキドキしながら皆で仕込みました。

途中仕込んだ容器を玩具と思って開けてこぼしてしまったり、風で蓋が飛んで行ったり、

火がぼーぼーと燃えすぎてしまったり、ちょっと固めのご飯になったり、

それでも美味しいと感じるのは過程を楽しんでみんなで作ったからかな。

野外で作るご飯の醍醐味、その過程も美味しさです。

次回は、こうしようね、と話しながら固くても美味しいご飯をほおばりました。

根曲がり竹も食べれることを知っている

姫竹や根曲がり竹と呼ばれているものはいずれも同じチシマザサ(千島笹)の若竹の事です。

信越から東北にかけては「根曲がり竹」と呼ばれることが多く、山陰地方などでは「姫竹(ひめたけ)」又は「姫筍(ひめたけのこ)」などと呼ばれています。

信越や東北は雪が多く、チシマザサの若芽が地上に芽を出し始めは雪の重みで根元が曲がっているものが多いことから根曲がり竹と呼ばれるようになったと言われています。

キャンプや道の駅で購入してグリルで焼いて食べると根曲がり竹が美味しいことを知っている子、

森で収穫した一番大きいタケノコを手に一生懸命焼いていました。

少し焼き方についてもう少し工夫が必要だけど、焼いて食べるぞという気持ちは伝わりました。

少し体調の悪い女の子にも一本プレゼントしていました。

森歩きをしながら、根曲がり竹とか山菜採りをして食べれるものを知っておくこと、旬を子ども達と味わうこともいい経験になるなと思います。

一歳から包丁を

一歳から参加してくださる親子には、お料理の時に見ているだけではなくて、包丁を握って一緒に切ってみることをお勧めしています。

「えっ!? 包丁持たせたことないです。一緒に料理したことないです。一歳でも大丈夫ですか?」

みなさん、最初はびっくりしますが、はじめの一歩を一緒に踏み出すと子ども達は真剣に挑戦します。

一歳三か月、一歳八か月の男の子とお母さんが最初の一歩挑戦してくれました。

ゆっくりとお料理できるこの機会、どうぞ参加された際は思い切りやってみてください!

こどもたちは「おままごと」が大好きです。

「おままごと」はお母さんの真似です。

世界で一番大好きなお母さんがやっていることは、包丁さばきだって、雑巾がけだって、掃除機だってやってみたいのです。

「おままごと」だけでなく、実際の家事も遊びとして取り入れて一緒にお家でも楽しんでくださいね。

お家でのお母さん仕事はとっても忙しいから、ほんの「少しだけ」でいいと思いますよ。

それでも子どもたちは満足して次に進みますから。

そして、十数年後、家事の担い手になってくれることを「少しだけ」期待して・・・!

すいとん大好き

一歳児二人が包丁さばきをしている隣では、お兄ちゃん二人がすいとんをこねていました。

このすいとん、みんな大好物!

参加者の方からもリクエストの多い料理です。

おいしさの秘密はおいらせ町で採れる「もちこむぎ」を使っているので、

小麦粉よりもすいとん粉よりも、モチモチのたまらない食感に仕上がるのです。

お家でも子どもと一緒にコネコネからお楽しみくださいね。

いただきます

眠いのとお腹が空いたのとで小さい二人はご機嫌斜めのご飯前・・・

でもお食事が始まって、すいとんやスープに浸したご飯を食べ進むうちに泣き声もやんで落ち着きました。

「眠い」「お腹空いた」この二つが満たされると

子ども達は自然に遊ぶような気がします。

野外でのご飯準備は、レンジでチンもできないし、スイッチ押せば火が付くわけではない時もあるので

小さいお子さんをお連れのお母様方、小さなおにぎり一つ忍ばせていらっしゃるとより遊びに集中できるかもしれません。

 

竹遊び

お腹がいっぱいになったら、落ちていた竹に興味深々の一歳の男の子。

竹をのこぎりで切ってみたい四歳の男の子。

竹トンボや水鉄砲を作ろうと真剣な大人たち。

竹一つでこんなに幅広く遊べるなんて!

次は、竹のソーメン流し、竹の蕎麦チョコ、竹ぽっくり、竹のわなげ、竹の船、竹の鉄砲、竹のマリンバ、楽器作り等楽しいことたくさん考えてみましょう♪

今回子どもは水鉄砲で楽しみ、大人は青竹ふみをお土産に作ってもらい、竹の酒器を作っている人もいました。

水鉄砲

うまくいくかな、どうかな?

今回水鉄砲はその場の作ってみようの声から試しにやってみたので、材料は竹と、首に巻いていた温泉タオル、小さな台フキで頑張って作りました。

紐とかちょうどいいサイズの布があれば完璧だったけど、、、

うまくいくかな、うまくいくかなと皆でその過程も楽しみました。

何回目かに、「うわーうまくいった!」

大人も子どもも大喜び!

そして、水がバケツにたまっているだけで楽しい僕達。

お母さんと一緒にもうすぐ三歳もぶしゅーっ!

それを見て拍手で喜ぶ一歳!

一歳は難しそうだったから、お母さんがぶしゅーっ!!

それをみて、本当に嬉しそうに何度も拍手する一歳!

嬉しそうな彼をみて、みんなもすごく嬉しくなりました。

ありがとう。

四歳はなんとか一人でがんばってぷしゅー!

水鉄砲合戦も開始!

楽しいひと時でした♪

ひととおり水鉄砲で遊んだ後、四歳の男の子、もっと穴を大きくしたいと言い出しました。

試行錯誤して上手く落ち着いているタオルの栓もとって棒だけでやってみたいとも言い出しました。

私はつい上手くはいかないだろうなと思ってしまい

「そうやってもうまくいかないよ。やめときな!」と言いそうになった時に

三人の男の子を育てているお母さんが

「そうかぁ、そうやってみたいのか、やってみるかぁ」と言ってくれました。

竹細工をしてくれたお兄さんが

「穴をもっと空けたいの?じゃあ少しだけ開けてみようか。」

それでも、もっと穴を大きくしたいという男の子

「もっと大きく開けたいの?もっと開けると水が漏れすぎちゃうからこれでまずはやってごらん」

 

「やめときな!」と言いそうになった口を閉じて、見守りました。

普段ついつい「やめときなさい」といってしまう時の子どもの悲しそうな顔、

失敗してもいいから、やらせてみたらいいんですよね。

 

周りの方に助けられて子育てをしていると思います。

周りの方の対応に「ハッとして」

大きな穴があったら入りたい、水を浴びて少し頭を冷やさなくちゃと心の中で思った瞬間でした。

お腹がすいたらご飯

少し小腹が空いたらしく、竹筒に残っていたというか、こびりついていたご飯をこっそり食べている子を発見。

見られてしまったか、でも美味しいからやめないもんね、という顔。

一通り遊び終えたら、ぴょっこり

一通り遊び終えて帰り支度。

三歳の男の子を見送りに行った四歳の男の子、

何故か見送りに行った男の子と、見送られるはずだった男の子が戻ってきました。

手には何かを大事そうに抱えて。

「可愛いアマガエルだよ」

二人で葉っぱの上にいるのを見つけて捕獲したそうです。

カエルが逃げるからとなかなか手をひらいてくれませんでした。

バケツを準備しても、

「水をいれないと可愛そうだからダメ」

たしか、葉っぱの上にいたから大丈夫だとは思うけれど・・・

色々と理由をつけるのも面白いところです。

バケツに水をはなってようやくカエルをみせてくれました。

「可愛いねぇ!」

しばらくカエルを観察した後、

カエルを森に返して、子ども達も安心して無事帰宅の途に就きました。

 

初めてを一緒に、失敗も一緒に

平日もりのようちえんは、休日のイベントとはまた一味違って

子どもに寄り添いながら、ゆっくりとした時間を一緒に過ごすようなイメージです。

絵本を二、三冊ゆっくりと読むくらいの気持ちで、ゆったりと親子で参加いただけると嬉しく思います。

毎週火曜日、いつからでも、月1回でも、毎回でも、ご自身とお子さんの一番良いペースでご参加いただけると嬉しいです。

(おいらせもりのようちえん ブログ担当 まな)