2019.6.11 平日もりのようちえん 棒パン万歳!

今日は棒パン楽しみだ!

六月第二週の平日もりのようちえん、本日のメインは自分で棒パンを焼いて食べること!

嬉しそうな顔、おいしそうな顔、真剣な顔、泣いた顔、なぐさめる顔、たくさんの子ども達の表情をみることができました。

そんな日のお勧めは、「かおかおどんなかお」柳原良平著という絵本。赤ちゃんから楽しめますよ。

トリスハイボールのおじさんをデザインした柳原さんの素敵な絵本です。

今日はどんな顔をしたかな~とお出かけから帰って一日を振り返りながら夜に絵本を読むのも素敵ですよね。

  

自己紹介

棒パン作りの前に、種植えとお昼のサラダにする野菜を収穫にきました。

集まったら、よく育ったトマトの苗の前で、「トマト」の歌から始めます。

トマトも嬉しそうでしたが、はじめて来た小さなお友達も楽しんでくれて、「もう一回」とリクエストがありました。

みんなの名前を覚えるために、お名前を紹介してもらったあと「〇〇ちゃん、おはようございます」とみんなで一人ずつの名前を呼んで挨拶しました。

一歳後半の二人の自己紹介が終わって、自分も頑張ろうと思ったのか、もうすぐ三歳と四歳になったばかりのお兄ちゃん二人が初めて自分から手をあげて自己紹介しました。

二人とも苗字と名前をしっかりと言えました。

はじめての人を前にして、手をあげ堂々と自己紹介できたことにスタッフもお母さんもとても嬉しく、人一倍拍手をしました。

こんな瞬間が、楽しいばかりではない子育ての中でキラッと光る素敵なご褒美だと思います。

鍬を持つ手も腰もはいってきた

一番年長の男の子は大人用の鍬も使って雑草取りをしてくれました。

まだ見ていないと危なっかしいけれど、子ども用の鍬やスコップは小さくて実用的ではなく、

三歳すぎて力と経験のついてきた子には本物に近い道具でやることが、畑仕事の面白がわかり、上達する気がします!

枝豆の種まき

他の種よりも大きくて植えやすい枝豆、小さなお友達を中心に丁寧に植えてくれました。

以前植えた種は少し大きくなったので、時間差で枝豆が楽しめそうです!

リーフレタスの種まき

リーフレタスの種は小さいので、大きなお兄さんたちと、お母さんにも手伝ってもらいながら。

作物は一気に食べごろがきても食べきれないので、少しずつ時期をずらして植えるようにしています。

心和むひと時

ぐずぐすの子がいれば、違うお母さんが気分転換をさせてくれたりします。

お母さんに余裕がない時でも、違うお母さんには余裕があったり、お友達が励ましてくれたり、笑わせてくれたり。

他の場面でも感じましたが、単発で参加されるよりも、毎回の積み重ねは、子ども同士の成長にも、親同士の成長にもつながります。

新しく来てくれた小さなお友達は、少し緊張ぎみでした。

前回も来てくれた一歳八か月の男の子は、何か感じたのか、可愛い野花を二つ積んできて、新しく来た小さな女の子にプレゼントしていました。

優しくて、チャーミングな場面に女の子も嬉しそうだったし、周りもみんな嬉しくなりました。

一歳同士でも励ましあったり、優しくしたりすることが出来るって、大人の方が見習わなくちゃいけない時がありますね。

収穫の時がやっぱり楽しい!

畑仕事で一番楽しいのは収穫の時!

もちろん食べる時もですが、収穫する時の子ども達の顔はやはり違います。

かおかおどんなかお?

めちゃくちゃ嬉しそうな顔です!

大根の間引き

大きな大根になるように、重なって出てきた大根の小さい方を一つずつ引き抜きました。

まだ意味は分からないかもしれないけれど、大事な畑仕事のひとつ。

意味は後からついてくる、経験や体験をしておくことのほうが大事だと思うのです。

花や実がなってきた!

この可愛いお花、なんの花かわかりますか?

なんと「じゃがいも」の花です。

それぞれに可愛い花を咲かせて、小さな実をつけ始めた野菜たち、伸び伸びと育っているのを見ると嬉しくなります。

黄色い、かぼちゃの花

畝を立てたネギ、ネギの枝分かれする手前、よく土がついている場所、そこを土から出しておくことで呼吸できるそうです。なるほど!

キャベツ、もっとまーるく、まーるくなーれ!

リーフレタス、この後美味しいサラダに変身!

枝豆第一弾!

白いピーマンの花、小さな赤ちゃんピーマンが出来てきました。

ズッキーニの赤ちゃん

サツマイモの苗、しなびているけど、大丈夫!

一度しゅんとした後に、ピンと生えてくると先生が教えてくださいました。

「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」

(元三洋電機副社長、後藤清一氏著書『リーダーズノート』より)

シドニー五輪マラソン女子で金メダルを獲った高橋尚子選手が高校時代の恩師に贈られ大切にしていた言葉です。

もともとは、松下幸之助氏(パナソニック創業者)・井植歳男氏(三洋電機創業者)という二大経営者に仕えた後藤清一氏の唱えた言葉だそうです。

子ども達がもう少し大きくなった時に伝えたい言葉の一つ。

後藤さんは、経営について記した著書の中で「こけたら、立ちなはれ、立ったら、歩きなはれ。」の言葉も残しています。

子どもが当たり前にしていること。

最近子どもに対して怒る時に、「はっ」と自分を振り返ることがあります。

すると場面や内容は違えども同じようなミスやイケナイ事をしていることが多いのです。

子どもには教育と躾という名目で厳しくしてしまうけれど、人同士はお互い鏡の役割。

親も子もお互い学び合う同士でありたいと思います。(自分を棚にあげています。)

 

 

 

弟も大事、仲間も大事

成長目覚ましいもうすぐ三歳の男の子は、弟をすごく大事にしています。

そして、決して貸してくれなかったベビーカーを今日はお友達に貸してくれました。

 

『三歳からのアドラー式子育て術「パセージ」』清野雅子・岡山恵実著を今勉強中です。

彼を見てふとこの本を思い出しました。

 

アドラー心理学とは

オーストラリア生まれの精神科医アルフレッド・アドラーは軍医として第一次世界大戦を経験し、戦争の悲惨さにショックを受け、このままでは未来は暗いと考えました。

アドラーは「世界によい未来をもたらす子どもを育てること」を考え続け、育児と学校教育こそが、暴力を使わない問題解決方法や良好な人間関係、ひいては良好な社会環境を形成すると結論づけ、そのための理論や療法をはじめたのです。

家庭や学校でも体罰や叱責や暴力を使ってしつけや教育をすれば、子どもたちも受けついで同じことをするかもれません。

暴力を使わずに、問題解決する方法を考えられる大人に育てることで、明るい未来が作れるとアドラーは考えました。

まず、人間はすべて平等でも人間としての価値に上下はないと考えることからはじめましょう。

大人も子どもも台頭、つまり親子関係も対等なのですから、アドラー心理学では、子どもに「ほめる」という評価はしませんし、

子どもが言うことを聞かない時も感情的にしかったり、罰したりはしません。

対等な人間関係を築き、課題を解決するために学ぶのは「勇気づけ」の方法です。

アドラー心理学は「勇気づけの心理学」と言われています。

 

難しくて、まだまだ説明はできないのですが、興味がある方はどうぞご一読ください。

ここで伝えたいことは、

「家族はみんな自分の仲間、自分の居場所はここにある」と子どもが思える工夫が、はじめて出会う小さな社会でもある家庭での大切な第一歩だそうです。

そう思えた子は「自分がもっている力を、自分や家族のために活かすことができるんだ」と思うことができます。

それは、少しずつ広がる世界でも同じように思えるためのスタート。

 

今日、もうすぐ三歳の男の子が見せた行動は、

「弟は僕の仲間、もりのようちえんの友達も僕の仲間、自分の居場所はここ(もりのようちえん)にある」と思えたことからくるものだと思います。

この後、羊の赤ちゃんを見に三人で出かけていくのですが、今日は本調子ではない女の子が「怖い」「抱っこ」「いやだー」と途中で言い始めました。

その時も、その男の子はそっと近くまで戻って、手をにぎって「大丈夫だよ」というような勇気づけをしていました。

自分がもっている力、今自分にできることを最大限していたと思います。

 

今まで彼は、遊びに夢中だといいのですが、はっと気づいた時にお母さんがいないと泣いて走って探しにいっていました。

この前までの彼は今日はいませんでした。

ヘビイチゴが赤く実っているよと教えてくれて、友達を励ますことが出来る小さな男の子になっていました。

 

別の日にあった時は、眠くて疲れてやっぱりベビーカーを貸すのは嫌だと貸すことが難しかったのだけれど、一歩進んで二歩下がる♪

小さい時ほど、出来ていたことも出来なくなって、行ったり来たりしながら成長するものなので、

「出来るのにどうしてやらないの!」とは言わず、勇気づけていきましょう!

と、なかなかそう出来ない自分に言い聞かせています。

 

モミジ苺探しにいこう!

すぐにでも棒パンを焼きたい子ども達でしたが、発酵させる時間にモミジ苺を探しにいきました。

慣れている上の三人は森に向かってまっすぐ歩きますが、どこもかしこも興味深々の一歳二人はバラバラの方角になかなか進みません。

歩けない時は、おんぶや抱っこもいいけれど、お父さんだったら飛行機ぶーんと飛ばしたり、お母さんだったら枝を拾って電車ごっこしたり、

歩くことを目的とせず、遊びながら進むことで子どもは歩くというのを先輩ご夫婦から学んだので試してみました。

長い棒を拾ってきて、電車ごっこをしながら直進すると、よく歩いてくれました!

ツタウルシ覚えてね

森の木に巻き付いている、三つの葉に分かれているのは「ツタウルシ」

触ると痒くなるから触らないようにしてくださいね。

このアナウンスはしつこくても毎回行います。

人はすぐに忘れる生き物、子どもは特にすぐに忘れてしまうそうで、何回も繰り返し、大事なことは伝えていきましょう。

桑の実ももうすぐ

美味しい桑の実も赤く実っていました。黒くなったら食べごろです。

楽しみですね。

小さい子との森の冒険

森の冒険の時は、水筒と虫よけと抱っこ紐があると便利です。

服装は、帽子をかぶり、夏場でもなるべく肌の出ない服装、Gパン等厚手の虫に刺されにくいもの、草にかぶれにくいものがベターです。

 

森ではベビーカーが押せるところもありますが、舗装されていないので使いにくい場面のほうが多いです。

一歳はもちろん、三歳になるくらいまでは疲れた時は「抱っこ」という子ども達。

普通の時でさえ舗装されていない道は歩きづらいので、抱っこしながらだと、小さな子といえど10キロの米俵くらいの重さはあるのできついです。

三歳くらいまではお手持ちの抱っこひもをお守り代わりにお持ちになるといいかと思います。

 

ただ、抱っこ紐が便利とはいっても、妊婦さんからは手持ちの抱っこ紐だとお腹を圧迫して使えないという声を耳にします。

ご紹介までに、妊婦さんでも使える一枚布のベビーラップを紹介します。

日本でいう兵児帯です。

きっと昔から世界中のお母さんが色々な方法で布や紐で抱っこやおんぶをしていたはずです。

一枚布のベビーラップは、ドイツのエリカ・ホフマンという女性が四人の子の内、下の双子の赤ちゃんをあやしながら何とか家事をと試行錯誤して抱っこやおんぶしたことが始まりです。

彼女はその後、ディディモス社を創設して世界中に一枚布で抱っこやおんぶする方法を広めました。

一枚の布で赤ちゃんを包むので、お母さんの身体に密着してとても軽く、赤ちゃんにとっても良い姿勢で快適に抱っこしてもらえます。

ただ、他のおんぶ紐に比べると、慣れるまでは練習が必要です。

慣れてしまえば、ただの布なので、毛布にもなるし、敷布にも、防寒具にも、タオルにも何にでも早変わり、お洗濯もしやすく、卒業後もハンモックや掛布として使用できるいい点がたくさんあります。個人的にはお勧めです。

妊婦さんによさそうなおんぶの仕方が紹介されていましたので、ご参考までに。

https://www.youtube.com/watch?v=g-Et3x-4RoA

https://www.youtube.com/watch?v=LS00eidLYTk

https://www.youtube.com/watch?v=AEOc2wK1C84

もう3歳近くて、抱っこもしてほしい、歩いて冒険もしたい、抱っこと歩くのを繰り返す時期のお子さんには、

去年参加されていた方が、ウエストポーチ式の抱っこサポートグッズを使われていて便利そうでしたよ。

       

もみじ苺美味しい!

黄色く実ったモミジ苺みんなで収穫して食べました。

甘酸っぱくて、自然の中で食べる美味しいおやつ。

アオムシさんももみじ苺を食べていました。

これは何?

葉っぱにぶつぶつを発見。

何かの虫が住んでいる気がするけれど、何の虫だかわからない。

図鑑を使って調べてみましょ。

 

お手てつないで

収穫したモミジ苺は少なかったのですが、お留守番してお料理してくれていたスタッフに少しだけお土産にと大切に持って帰りました。

帰り道はみんなでお手てつないで♪

     

棒パン万歳!

棒パン作りが得意なお母さんに教えていただきながら、みんなで棒パンを楽しく焼きました♪

どんな味だかワクワク、もう食べて言い?もう食べていい?と子ども達は待ちきれない様子でした。

楽しくて美味しい棒パンは最高です!

みんなの係

お水を運んでくれる係、自分から皆にお水を運ぶとはりきっていました。

お野菜係

一歳後半の二人が一生懸命包丁でラデッシュを切り、リーフレタスをちぎってサラダを作ってくれました。

はじめての包丁、ドキドキ親子で楽しんでくれたかしら?

女の子はもくもくとお料理を頑張ってくれて、美味しいサラダを作ってくれました。

 

いただきまーす

本日のスープは、岩手名産の雑穀「ひえ」と野菜のクリームスープ。

ひえは、煮込むとトロミがついてまるで優しいシチューのようになります。

パンにとっても合うとお替り続出で、あっという間に出汁昆布だけが鍋に残っていました。

出来立ての棒パンもすごく美味しくて、焼くのが間に合わないくらい。

サラダもオリーブオイルとお塩、マヨネーズとシンプルな味付けです。

おススメの食べ方は棒パンの穴にサラダを突っ込んで食べる棒パンサンド♪

みんなでお腹いっぱい食べました。

自由に遊ぶ時間

食べた後のほっと一息、大人だったらコーヒータイムのようなまったりした時間、子どもたちは自由に遊びます。

木の枝を拾って鬼になってみたり、竹の筒でカラオケ大会をしたり、鐘をならしてみたり。

今日も一番盛り上がったのは綱引きかな。

本当はブランコのあまりの紐だったのですが、男の子が引っ張って遠く遠くへと持っていき、みんな綱引き大会に続々集まってきました。

はじめての手作りブランコも楽しんで♪

一歳児さんはお昼寝の時間になったので先にお見送り。

小さな女の子がバイバイと手を振って、ぎゅっと抱きついて、お姉ちゃんは車まで見送りにいっていました。

眠くない子どもたちは、段ボールでそり滑り。

最後はおやつに焼きマシュマロと竹のダッチオーブンで仕込んで置いた竹パンを味見して、名残惜しそうに「また来週ね!」と手を振りました。

この竹パンが絶品でした!また近いうちにやりましょうね。お楽しみに♪

 

来週は

18日㈫は晴れたら畑で野菜を収穫して、竹で流しそうめんをする予定ですよ!

美味しいつけ汁もいくつか準備する予定です。

ここでのご飯は身体に優しくて自然本来の本物の材料を出来るだけ使っていますので、どんな方にもおすすめです。

アレルギー等ある方は事前にご相談くださいね。

新しい方も、いつもの方も、一度きたことのある久しぶりな方も、どうぞみなさま短い夏の一時一緒に過ごしましょう。

 

(おいらせもりのようちえん ブログ担当まな)