2019.5.21 平日もりのようちえん ラディッシュdeクレープ作り 雨の日は積み木遊びも♪

 

久しぶりの恵みの雨、雨の日は畑仕事も一休み。

雨だと種が流れてしまい畑も荒れるので、作業は中止、畑の様子だけ見て、よく実ったラディッシュだけ収穫しました。

 

土付きのラディシュも食べてみたい

ほんの3週間前に植えたばかりのラディシュの種が、芽を出して赤い実をつけて食べられるようになるのが子ども同様不思議な気がしてなりません。

土がたっぷりついたラディッシュですが、昨年採れたてトマトが美味しかったからか、どうしても食べると・・・

たしかに美味しそうではあるけれど、大丈夫と何度も聞いて、土を払って渡してみましたが、苦い顔をしていました。

それも、また経験!

  

はじめての挑戦、一歳から包丁を!

初夏といえども青森の雨は寒いので、雨の日はゆっくりと美味しいものを皆で作って楽しむ日にしました。

今日のメインは収穫したてのラデッシュ!

お手伝いが得意な三歳児のお料理隊長、洗って、切って、今日も大活躍!

もうすぐ二歳になる双子の一歳の男の子達にもラデッシュを切ってもらおうかと思ったら、包丁を握ったことがないとのこと。

日常では一歳の子を二人も見ていたり、年子や未就園児が何人もいるお母さん達は食べさせるだけで手いっぱいなことは想像がつきます。

「一歳から包丁を」という本を紹介して、初めてならば大人の手が沢山あるこの機会に是非一緒に挑戦してみましょう!と小さな手をとって挑戦してみました。

「一歳から包丁を」の著者坂本さんは1990年に本を出版し、1991年教育番組で「ひとりでできるもん♪」の監修もされています。子どもが小さければ小さいほど器用で飲み込みがはやいとのこと。

「子どもが包丁や火を使いたがったら、ぜひその“やりたい!”という意志を尊重してやらせてあげてほしいのです。親が一緒であることと、“止まって!”と言って止まれる子であれば、たとえ1歳でもさせてあげてください」と、坂本さんは話します。子どもがやりたがったときに体験させてやり、その子なりにできたことを認めることが自信につながるという。
「危険だからと決めつけて、せっかくのやりたい気持ちを阻んでしまうと、その子の自尊感情を傷つけることになります。また、大人が“危ないからダメ”と危険を遠ざけることでお子さんを守ったとしても、子ども自身が危険から身を守る術を身につけることにはなりません。つまり、遠ざけることでその子は危険を経験する機会を奪われ、いきなりすごく危ないことに出くわしてしまうのです。それどころか、ダメと言われれば、“隠れてする”“親の見てないところでする”となり、マッチやライターを遠ざけても隠れて火遊びをして火事に…なんてことにもなりかねません」親は、“子どもの将来のために今何をすべきか?”ということを考えるべきだという。
「親が子どもを守るというのは、もちろん当然のことです。でも、いつまで親が守ってあげられるのでしょうか? お子さんの将来のことを考えたら、自分で考え、判断し、自分のことを守る力を小さいうちから身につけさせてあげる。それが、子どもの自立のために親がしてやるべきことなのではないでしょうか? マッチで火をつける練習をすると同時に、消し方をきちんと教える。包丁の使い方を学ぶと同時に、刃物の危険性やマナーを教える。決して目の前から遠ざけることが守ってあげることではないのです」

https://www.mamatenna.jp/article/15734/

坂本廣子の台所育児―一歳から包丁を

双子の男の子は、はじめてとは思えないくらい上手に丁寧にラデッシュを切りました。

食べやすく薄く切ろうと手を添えていましたが、どうしても真ん中を切りたいようです。

どうしてかなと考えてみると、おままごとの野菜はたいてい真ん中でマジックテープで切れるようにできていますよね!

多分双子の男の子は、おままごとの経験を実際の包丁さばきで活かしていたようです。

逆もしかり、野菜は色々なところから切れるんだという「本物」の経験がひとつ増えた日になりました。

 

「卵を割って楽しいね」と君達が言ったから5月21日はクレープ記念日

忙しくない時我が家では、卵は子どもの割る仕事にしています。

実は子どもの優しい手と圧力は、卵1パックくらい失敗してしまえば、卵を割るのにちょうどいいのです。

四歳のお兄ちゃんが卵を割る見本を見せて、一歳の二人も初挑戦。

失敗したっていいじゃない。汚したっていいじゃない。

普段はできなくても、みんなが見守るこの場所でなら初めてでも優しくて、怖くありません。

卵と豆乳、お砂糖、油を混ぜて美味しいクレープ生地の出来上がり!

クレープを作るのもはじめてという家族も沢山いて、

恵みの雨の日はみんなにとって「はじめて」が沢山のクレープ記念日になりました。

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日 俵万智作

これも個人的に好きな短歌です。

お料理隊長はもくもくと

とにかく集中力のある三歳お料理隊長。

大人が準備する予定だったスープの具材も手伝ってくれました。

好きな事を好きなだけ思い切り挑戦できる場所、彼は台所や細かい作業が得意な様子。

カレーを一人で作れる日も近いかもしれません。

本日の美味しいスープは「フリッジ入りのミネストローネ」

「ここで食べるスープはほっとする味」「美味しいね」とみんなの声が集まりました。

隠し味はお料理隊長の愛情かな?

 

にゃんこの手で切りましょう♪

子ども達が大好きなバナナですが、農薬の心配もあるので、普段はあぐりの里さんの無農薬バナナやこだわった製法のバナナをお料理担当のスタッフが厳選しています。

その他の材料も、無添加のもの、無農薬のもの、調味料も自然に近いものを出来るだけ選んで使っています。

100%ではないかもしれないけれど、出来る限り子ども達の身体にいいものをと考えています。

あまり材料のことを一つ一つは説明していませんが、もりのようちえんでも自然楽校でも出している食材は自信をもって、時間をかけて選んでくれているものです。

興味のある方は、お料理担当スタッフに是非詳しく聞いてみてくださいね。

子ども達には、バナナを食べたい気持ちを少し我慢して、一つだけつまみ食いして、あとは全部切ってもらいました。

四歳の男の子は「猫の手」でバナナを押さえてしっかりと切ることができていました。

少し自慢げな様子の彼、台所育児ではできたことを褒める時は思い切り褒めるのもコツだそうです。

       

クレープ早く食べよう!

バナナを切る時点から待ちきれない子ども達、少しつまみながら、自分で焼いた出来立てのクレープ、好きな具(主にバナナ)を包んでパクパク食べました。

みんなの美味しそうな顔!

ラデッシュの実はマヨネーズ、葉っぱはオリーブオイルと塩で十分美味しくて、畑の恵みも味わいましたよ。

他にも、サラダ菜、ツナコーン、ハチミツや塩コショウ、マヨネーズも準備して自由に楽しく頂きました。

大人にはサラダクレープが好評でした。みんな雨の日も楽しみになりました。

    

積み木と絵本と子どもたち

子どもに必要な遊びは「積み木・絵本・砂場」という保育園の先生もいらっしゃるくらい大切な遊びと最近聞きました。

その方は「その三つだけあれば子どもは育つ、逆にそれがないと育たない」と断言するくらい育ちに大切な要素です。

今日は地元青森ヒバの積み木を準備して、みんなで積み木で遊んでみました♪

なかなか皆でゆっくりと積み木で遊ぶ機会はなかったけれど、雨の日にやりたかったことの一つ。

一歳二歳は壊す係、三歳四歳は作る係。

作るのも楽しいし、壊すのもの楽しい♪

おかたずけも一つの遊び♪

遊びの幅、想像力の幅が広がる積み木遊びは「自然から頂く恵み」の一つとしても今後も深く広く展開していけたらと考えています。

 

追伸「スゴイネ」「ジョウズダネ」

初めての挑戦が多かった日、新しい事をやってみた日。

「すごいねー。上手にできたねー!」

という言葉が一番多く聞こえてきました。

私も含め大人がついつい言ってしまう便利な言葉

「スゴイネ」「ジョウズダネ」

実は親も「はじめて」小さな人達を褒めることに挑戦しています。

「ジョウズ」に褒めるのも「ジョウズ」に叱るのも案外難しいんです。

一歳の子が包丁を握るのと同じくらいに・・・

失敗しながら上手な褒め方を一緒に意識してみませんか?

気になったので調べたコツを引用します。

次回の平日もりのようちえん、大きな人達は「はじめて」上手に小さな人達を褒めることを一緒に挑戦してみませんか?

失敗してもいいじゃない。下手くそだっていいじゃない♪

 

●その場で褒める

小さい子供は記憶力も未熟なので、その場で褒めてあげないと忘れてしまいます。
今忙しいから、後で褒めてあげようと思っても幼児期には効果がありません。

●結果だけを褒めない

結果ももちろん大事ですが、過程や努力に対して褒めることが大事です。
失敗した時、子供自身が満足していない結果に終わった時でも努力を認めてあげることで子供は自分を認めることができます。

そして次への努力につながるわけです。

●日々の成長に気づいてあげる

子供を褒めるタイミングは色々あります。

  • 社会性(約束やルールが守れる)
  • 協調性(友達と仲良く遊べる)
  • 観察力(細かいことに気づく)
  • 創造力(イメージを膨らませて何かを表現する)etc.

子供にとってそれらは成長の形で、ママにとって喜ばしいことですよね。
無理に褒めようとしなくても、気づいたことを言葉にするだけでも子供には嬉しいことなのです(^.^)

●人と比べて褒めるのはダメ

「上手に描けたね~お兄ちゃんより上手だよ」
「お友達より早くできたね」

悪気はなくても誰かと比べて褒めるのは良くありません。

人ではなく本人の成果。

「ママが手伝わなくても、もう一人で着られるようになったね」
「前よりも間違えずに読めるようになったね」

以前の自分と比べて褒められれば、子供は自信が持てさらに頑張ろうとします♪

●対話しながら褒める

例えば子供が描いた絵を見せにきたとします。
あなたはどんな風に褒めますか?

「スゴイね、上手に描けたね!」

これでも子供は嬉しいでしょう。
ですが子供の能力をもっと伸ばしたいなら、対話しながら褒めると良いです。

「わあ楽しそうな絵だね。これは誰かな?」
「そうかパパとママと3人で遊園地行った時の絵なのね。」
「この赤いのはお花?きれいな色ね、他にはどんな色使ってあるのかな?」
「ママの顔も可愛く描いてくれたね。うれしいな、ありがとう」
「またお絵かきしたら見せてね、ママ楽しみにしているね」

質問に答えたりイメージを膨らませたりすることで、子供はコミュニケーション力や表現力、創造力も磨くことができます。
そして次への意欲が出ます。

褒め言葉だけではなく、感想や感謝の言葉も伝えてあげましょう。https://mamagyutte.jp/nobiruhomekata/

(おいらせもりのようちえんブログ担当 まな)