2019.5.4 五月「てぶらDayキャンプもりあそび」

「てぶらDayキャンプもりあそび」

五月晴れのゴールデンウィーク中日、下田公園キャンプ場で五月の「てぶらDayキャンプもりあそび」を開催しました。今までで一番多い参加人数、約50名でワイワイと今年初めてのデーキャンプスタートです!やっぱり沢山集まったら沢山楽しいこと出来ましたよ!子ども達の今日一番の盛り上がりは小さい子たちがはじめた運動会のアレでした♬

今日挑戦&参加できる事

最初の挨拶をしたら、今日出来る事の説明です。

子ども達のやりたい事が、今やるべき最優先の空間で思い切り遊びます!

・森遊び

・羽釜ご飯づくり

・森のもので工作

・てんぽ煎餅作り

・ブランコやハンモック、テントはり

森遊び

たくさんの子ども達が「森遊び」に手をあげて、植物や昆虫に詳しい津曲先生について森へ出発しました。先生より先に走っていく子、先生と手をつなぎたい子、後からゆっくりお父さんお母さんときたい子、個性に合わせてゆっくり出発!

  

発見ツチハンミョウ

4歳の男の子が珍しい昆虫を発見しました。

ツチハンミョウという名の黒い虫です。

とっても面白い生態で、土の中に大量の卵を産み、孵化したら背の高い花によじ登り、フェロモンも出しつつ集団で雌蜂に化けて雄蜂が蜜を吸いに来るのをじっと待ち、雄蜂につかまって本当に交尾する雌蜂の所まで移動、雌蜂に乗り換えて巣までついていき、卵や甘い蜜をご馳走になり芋虫と蛹になることを二度繰り返し、大人になったらハチの巣を出ていくそうです。蜂に攻撃されそうになったら、カンタリジンという蜂の好む媚薬を出して許しを請うそうです。

捕まえてみてと子どもに言われツチハンミョウを手に乗せてみてくれた先生、ツチハンミョウがひっくり返った時に黄色いおしっこみたいなものを出しました。みんなびっくり。触ってはいけないよと朗らかに言う先生。でも、これは毒薬なのだそうです。

ツチハンミョウは手で捕まえたり、刺激すると、肢の関節から黄色い汁を出します。人にとって毒薬でもあるカンタリジン、水膨れのように膚が荒れます。毒液にやられたら、水でよく洗うこと。 水ぶくれになると、やけどと同じ治療をして下さい。
カンタリジンの人の致死量は30mg程度です! ハンミョウの毒は時代劇によく出てくる毒薬として有名で、成虫の粉末数匹分の飲用で人は死に至ります。舐めることはないでしょうが、手に黄色い汁を付けられても目をこすってはいけません。失明の恐れがあるそうです。観察する際は素手ではけして触れないようにしましょうね。

合わせてアウトドアで危険な虫が紹介されたサイトを紹介します。危険なモノを知ることは安全につながります。どうぞ少しの手間ですが、自然を楽しむための知恵をお子さんと一緒に楽しみながら調べてみてくださいね。

(http://seibutsu.biology.kyushu-u.ac.jp/~ecology/yahara/2004/insect/data/hanmyou.html

http://www.asobon.net/c3/con5_5.htmlより)

桜の木の皮は良く燃える

男の子が何かの皮を見つけて先生のところへもってきました。

これは桜の木の皮。この皮はよく燃えるそうです。

秋田の伝統工芸品、桜の皮の茶筒は有名ですよね。

何が良く燃え、どうやったら火が付くのか、遊びの中で経験して学んでおくことはとても大切です。

先日キャンプ場で出会った高校生の女の子は、中学三年生の時からソロキャンプ(一人でキャンプをすること)を始めたそうです。何か大人びた素敵な雰囲気の彼女、小さい頃から野外での活動を家族でも沢山経験していたこともあり、震災の時は何も困らなかったと飄々とコメントしていました。

震災以降皆が心のどこかに抱えている不安、いつどこで何が起こるかわからない。いつもあるものが常にあるわけではない。サバイバルせざるを得ない時、きっと役立つ体験が自然体験や野外活動の中には沢山あります。

まだ桜が葉っぱにまじり少し残っていたキャンプ場で、一つ大切な知識が増えました。

       

何を発見したかな?

お父さんお母さんと一緒に、先生やお友達と一緒に、一人で、、、なにか発見できたかな?

特別なものを発見しなくとも、風なり春なり目に見えない何かを感じたかな?

ここ登ってみたい、ここに座ってみたい、お父さんこれみて!お母さんこれなに?

たくさん集まった子どもたちからは色々な声が聞こえてきました。

  

春が来た!

東北の長い冬を超えて、春の芽吹きがやっと感じられるようになりました。

殺風景だった伐採後の雑木林は一面のすみれ畑になり、ところどころに咲くタンポポと混ざりとってもきれいでした。

紫色はタチツボスミレ、白色はニョイスミレ、コケリンドウやシロバナエンレイソウもみる事ができました。

木に白い花を咲かせているのは、とっても美味しいモミジ苺の花!次回は美味しいモミジ苺をみんなで食べましょうね。

きょうもわたげをとばします

タンポポはまだ黄色く可愛い花を咲かせたばかりですが、子ども達の背丈ほどの綿毛を付けた植物がありました。

綿毛をみるとどの子も「ふっー」と頬っぺた膨らませて綿毛を飛ばします。

晴れた日の光の中、ほっぺを膨らませた子ども達と、キラキラ光って飛んでいく綿毛のコントラストがとても素敵でした。

小学生の時に大好きだった詩を思い出しました。

子どもたちはもうすぐこの詩と出会うかな?

大人は少し懐かしく、少し切なく感じるかな?

教科書でこの詩と出会った時に、今日の事も少し思い出してくれたら嬉しいなぁなんて思います。

「ねがいごと」 たんぽぽはるか

あいたくて

あいたくて

あいたくて

あいたくて・・・

きょうも

わたげを

とばします

『のはらうた』より

お祭りわっしょい、お祭りわっしょい!

三月生まれの四歳男児ペアが身長の2-3倍はある枝を発見しました。

持ち上げて遊んでいたと思っていたら、

「おまつりわっしょい、わっしょいしょい♬ おまつりわっしょい、わっしょいしょい♬」

二人のオリジナルの節と歌詞でお祭りが始まりました。

身長の何倍もあるのに二人で抱えて、誰か手伝ってーと。

ちょっと誰かに刺さりそうだったので、広場にあずかっておくねとお祭り男たちに伝えて小さな祭りが終わりました。

ちょっとみんなを楽しい気持ちにさせてくれてありがとう。

高級アミガサダケ発見!

森探検の最後にアミガサタケを発見しました。

春の訪れを告げるキノコで、サクラの花が咲く直前から、サクラやイチョウなどの樹下に多く発生するキノコです。森の奥地よりも、人が多い所に自生するそうです。見た目が毒キノコっぽいですが、とっても美味しいそうですよ。

ヨーロッパでは、ポルチーニ茸、アンズ茸、アミガサ茸が三大食用キノコとして珍重されています。

ただし、少量の毒性を含むので十分に加熱して召し上がってください。乾燥させて食べるのもとても出汁がでて美味しいそうですよ!今が旬です。公園で見つけてみてくださいね!

釜土ご飯

大きな釜土で焚くご飯ってなんて美味しいんでしょうね。

火加減を見ながら、興味のある子もお手伝いに来て美味しいご飯を炊き上げました♪

  

何か作るって楽しいな♪

冒険で拾った石や松ぼっくり、枝を使って自分の好きなモノを作りました。見本で作ったものはモービルでしたが、今回子どもが考えて作った「おさかな釣り」が大人気で僕も作りたいと真似して何人もの子どもが作っていました。買った複雑な玩具より、自分で作った単純な玩具のほうが実は面白いんですよね。

    

おせんべおせんべ焼けたかな♪まだ焼けない♬

てんぽ煎餅を生地から作って、直火で焼く体験も行いました。

とても人気でしたが、二台しか煎餅焼き機がなくて、焼くのにも手間がかかったのでお待たせしたみなさん御免なさいね。

ゴマやアーモンドをトッピングしたり、シンプルに素焼きしたりと焼けるまでの時間の分美味しいお煎餅、アツアツでほおばりました。

少し味見させてもらいましたが、手作りの味っていいですね。また食べたくなる味でお替りする子もいました。

ハンモックに乗りながら食べるんだと楽しい食べ方をする子もいました。

またのんびり皆で煎餅を焼きましょうね♪

 

スモークチーズに引き立てコーヒー

コーヒー焙煎の先生が引き立てコーヒーを差し入れてくれました。

そして、コーヒー焙煎の先生は、今回段ボールでオリジナルの燻製機も持参してくれて、美味しい燻製チーズを作ってみんなで味わいましたよ。

それぞれ燻製したいものも持ち寄って、出来立ての卵やチーズ、ベーコン等の出来立て燻製も楽しみました。

お家の中ではなかなか出来ない燻製を気兼ねなく楽しめるのもキャンプ場の楽しみですね!

美味しいお昼ご飯いただきまーす!

本日のお昼ご飯は、羽釜ご飯と、鉄鍋でクツクツ煮た鶏と野菜の和風スープ。

アツアツ出来立てを頂きました。

沢山身体を動かした後は、日陰で休みながらご家族やお友達と一緒に頂きます。

   

ブランコをつくりたい!

いつもはスタートから設置していたブランコですが、作るところからやってみようと、今回はブランコを作りたいという子ども達の声を待って一緒に作ってみました。

ブランコって作れるんですよ!

公園にあるような立派なものではないけれど、拳大の丸太と太いロープ、ぶら下がれるような気の枝があればどこでも作れます。

少しロープワークを学ぶ必要はあるけれど、子どもと一緒にどこでもドアならぬ、どこでもブランコ! 車に積んでおいたら楽しいですよね。

ブランコが出来たとたん、順番をめぐってケンカが始まってしまったけど、じゃんけんや遠くの木までの競争で順番を決めました。負けて泣いてしまう子もいたけれど、一番先に乗ることだけが得じゃないよ、実は後の方が長く乗れることもあるよと、次勝つにはどうしたらいいかなぁと色々話してみたけれど、小さいうちは今「一番」が大事なんですよね。

私自身も「一番」が好きでした。自分が一生懸命取り組んでいた部活の試合で「一番」になることが一番大事で、「一番」に慣れないと悔しくて悔しくて。そんな、高校生の時に書道の得意な親友がある言葉を書いて額に入れプレゼントしてくれました。きっと私が、今子ども達に送りたいメッセージと同じものを、遠回しに優しく諭してくれたんだと思います。

 

あなたには、嫉妬心があります

あなたには、競争心があります

あなたには、好奇心があります

だとしたら、

あなたには、大いなる可能性があります

そのどれもが、生きるために必要な

エネルギーを生むからです

中山庸子の言葉

 

どの心も子ども達はもっています。

嫉妬する相手は自分のなりたい姿、競争心は負けたくない心、好奇心はワクワクする自分の学び。せっかく生まれたエネルギーなので、親としてはいい方向へ子ども達を導いてあげたいですよね。

小さな子にすぐには難しくても、勝った相手をけなしたり、嫉妬する人を羨んだりするのではなくて、目標とする人として良い所を学ぶことで自分を高めて欲しいなと思います。

(人のふり見て我が振り治せ、、、子どもに注意したこと口うるさく言うことを自分に当てはめるとたまにハッとします。特に嫉妬心に関しては大人の方が根深いかもしれませんね。私自身目標とする人が沢山います!子どもに負けずに頑張らなくてはね。)

スラックスラインでドキドキ、ハンモックでユーラユラ

あれは何だろう、乗ってみたいと赤ちゃんから小学生までワクワクドキドキを楽しみました。ハンモックに何人入れるのか、どこまで高く飛べるのか、子ども達の乗ったハンモックは常にかなり激しく揺れていました。

空中での遊びってなんて楽しいんでしょうね!

そーれ!ひっぱれーー!!

本日一番の盛り上がりは「綱引き」

三歳の小さな女の子とお母さんがはじめた遊びに、他の子たちが一人二人と寄ってきて、小さな綱引き大会が、あれよあれよという間に大綱引き大会へとなっていました。

最終的には小学生のお姉ちゃんが、自分対全員、年齢別等振り分けて何回戦も行われていました。

気温が温かいのもあり、みんな汗だくで綱を引っ張って、楽しい掛け声につられほとんどの子ども達が集まってきました。子ども達が自分で考えてはじめた綱引きは大盛り上がりでした。

恥ずかしがり屋さんなのか、集団は苦手なのか、もちろん参加しない子もいました。

東京都千代田区立麹町中学校(工藤勇一校長)は、公立中学校ながら、宿題なし、定期試験なし、全員担任制という文部科学省のルールの範囲内でも学校の裁量で大胆に改革を実施しており、今大注目を浴びています。

麹町中学校の取り組みで素敵だなぁと思ったのが、修学旅行や体育祭は自分たちが楽しむために、文化祭はお客さんを楽しませるために、というミッションだけを与えて子ども達が企画運営すべての責任を負います。

体育祭では、運動が苦手な子も楽しめるようにするにはどうしたらよいか、生徒たちみずから考えた新しい競技や全員リレーの廃止を決め、本当に生徒全員が楽しめるものを生徒自らが企画しているそうです。目的が先生や保護者を楽しませるあいまいな形式的なものではないこと、自分たち全員が楽しむためにはどうしたらいいか目的が明確で面白さにあふれていること。こんな体育祭ならもう一度やりたいなと思うのです。

工藤校長は「社会に出たら、何もかも指示されるなんてことはない。だから自分たちで企画し、自分たちで実行してほしい」生徒は「よくテストであるような、『先に答を出されて式を埋めていく』という感じではないんです。『答も式も自分たちで考える』という感覚です」と語ったそうです。(http://wedge.ismedia.jp/category/kojimachiより)

目の前にいる小さな子たちが小学校や中学、高校、大学と進む時、そんな素敵な学校が全国どこにいってもあるような国になってほしいなと思います。まずは、私たちで出来る事から、もりのようちえん、自然楽校では麹町中学校と同じく「自ら生きる力」育めるよう小さな英雄たちをサポートしていきたいと思います。

かくれんぼする人寄っといで♬

綱引きが一段落すると、小学生のリーダーが小さな子のリクエストを聞いて「かくれんぼ」をすべくルールやチーム分けをしてくれました。

なんとか決まった鬼ですが、3-5歳のちびっこたちはお姉さんに団子になってついていき、ルールがすぐにはわからず、もういいよ♪といった時にも全員遠くの丘に並んでいました。

微笑ましい光景ですが、きちんとルール通り隠れ続けている子もいて、面白いなぁ、こうやってルールを子ども達の間で教わりつつ、失敗しながら、学んでいくんだなと思いました。

次回は5月11日

春の植物やビオトープの池を観察しながらゆっくりとお抹茶を点ててお菓子を頂くのんびりした自然遊びを開催予定です。

知らない植物や昆虫を見つけてもどうやって調べていいかわからないことが多いですよね。

次回は、おいらせ町周辺の植物や昆虫を長年研究している先生に来ていただきます。歩く辞典のような先生に知らないことをどんどん聞けるチャンスです!ぜひゆったりと遊びにきてくださいね。

お申込みはHP予約サイトからお待ちしております。

https://reserva.be/moriyou

追伸

たんぼぼの詩を書いた方は工藤直子さん

小学生の頃大好きだった詩の作者 かまきりりゅうじ と たんぽぽはるか が実は同一人物だと今回はじめて知りました。

動物に「なってみる」と同時に「自分の気持ちをこめる」ことで
「のはらのみんな」の言葉を書いてきたという工藤直子さんの詩「のはらうた」

いくつか紹介して長いブログをしめたいと思います。

お時間ある方はお子さんと一緒に味わってみてくださいね。

(おいらせもりのようちえん ブログ担当 まな)

 

うちゅう・いるか     いるか ゆうた

うちゅうがうまれて なんびゃくおくねん
ちきゅうがうまれて なんじゅうおくねん
ながいながい じかんのなかで
ちきゅうに いのちが あふれてる

そんな でっかい うちゅうでおよぐ
ぽっちり ちいさい ぼくだけど
ぴかっと ひかる いのちをだいて
いま ここ ぼくはいきている!

「うちゅうの ちゅうしんてん」になって
きらりと とぶ

あしたこそ        たんぽぽ はるか

ひかりを おでこに
くっつけて
はなひらく ひを
ゆめにみて
たんぽぽわたげが
まいあがります
とんでいこう どこまでも
あした
たくさんの「こんにちは」に
であうために

おれはかまきり      かまきり りゅうじ

おう なつだぜ
おれは げんきだぜ
あまり ちかよるな
おれの こころも かまも
どきどきするほど
ひかってるぜ

おう あついぜ
おれは がんばるぜ
もえる ひをあびて
かまを ふりかざす すがた
わくわくするほど
きまってるぜ

ひかる          ほたる まどか

わたしをみつけて!

ひかります
わたしの ぜんぶの
からだと こころで

いるかのかたち         いるか ゆうた

うみの きらきら
うみの わははは
うみの すべすべ
うみの しみじみ
うみの さんざか
うみの わいわい・・・
それを ぜんぶ あつめたら
いるかのかたちに なりました

まつり          ほたる まどか

こんやは かわべのまつりです
ひかってひかって おどります
こころが どきどきするたび
ひかってひかって おどります

てれるぜ          かまきり りゅうじ

もちろん おれは
のはらの たいしょうだぜ
そうとも おれは
くさむらの えいゆうだぜ
しかしなあ
おれだって
あまったれたいときも
あるんだぜ
そんなときはなあ
おんぶしてほしそうな
かっこになっちまってな・・・
てれるぜ