2019.4.24 平日もりのようちえん 〜畑の畝つくり、野菜の種まき、森遊び〜

 

2019年度はじめての、平日もりのようちえん

桜満開で20度を超え汗ばむ陽気の中、2019年度初の平日もりのようちえんを開催しました。

畑と子供達の自由な自然遊び、

こだわった材料のお昼ご飯を美味しくみんなで一緒に頂く事を毎回の軸に、

子供も大人も一緒に自然の中で学び合い、

成長し合える場を集まったみんなで作っていきたいと思います!

今年度は皆んなでどんな驚きや喜び、色々なことを経験できるのか楽しみです。

畑の先生今年度もどうぞよろしくお願いします!

昨年度と同様に、おいらせ町の松林ご夫妻に畑の先生としてご指導いただきます。

いつもニコニコと子ども達を優しく見守るお二人はとても素敵で、昨年度から成長した子ども達の様子を孫のように喜んでくださいました。

一歳から四歳までの元気な6人の子ども達が参加です。

  

土台作りは愛情!

最初は畝づくりからスタートです。

自己紹介も兼ねて、子ども達にやりたい仕事を自己申告してもらいました。

畝は70-75㎝間隔で正確に竹の棒で計り、長い棒を足で踏んで印をつけた所を鍬で斜めに掘りあげて畝を作ります。

まるでお裁縫をするかのように土に下書きをして、丁寧に縫うように鍬で耕します。

子ども達には少し難しいけれど、土に触れ、見ること、真似してやってみることが今は大事。

準備八割、今日の土台作りにはとても時間と労力がかかったけれど、土台がしっかりしている畑は伸び伸びと美味しい野菜を育んでくれます。

昨年も感じましたが、子育ても畑づくりも一緒ですね。

幼児期に愛情をたっぷりと受けた子どもは自立が早いと言います。

もちろん、自立と甘えと繰り返して段々に成長していくそうですが、

「自分は愛されている」と言う自信が自立につながり、

少し不安になった時にお母さんお父さんに甘えて「やっぱり自分は愛されているんだ」と確認してもう一度立ち上がる。

今日感動したこと一つ目!

初めて参加した一歳の双子の男の子とお母さん、一人が悲しくてお母さんに抱っこされて泣き始めた時、もう一人は優しく兄弟の名前を呼んで

「I love you!〇〇! I love you!〇〇!」と繰り返すのです。

きっとご両親が普段から二人に「大好きだよ。あなたのことが大事だよ。」伝え続けているのだろうと感じました。

二人も同時に育てていらっしゃるのにとても愛情深くて、土・水・泥・虫など二人が興味を持つものにはとことん寛容に温かく見守る姿がとてもとても印象的でした。

私たちも小さな畑に沢山の愛情を込めて、土台作りに汗を流しました。

   

自然素材の肥料で本物の味と安心を子どもたちへ

畝づくりと同時進行で肥料を撒いてていきます。

化学肥料は使わずに、自然のもので土を豊かにすることが先生と子どもたちの畑のこだわりです。

4種類の有機肥料を丁寧に手で撒いていきました。

牡蠣の身や殻を粉砕した肥料、魚の骨や内臓・頭を粉砕した魚粉、発酵と乾燥させた二種の鶏糞、牛糞を山に撒き三年間かけて糸ミミズを育てたフカフカの土。

子ども達は糸ミミズと戯れながら畑の土づくりに精を出しました。

 

昨年、先生は化学肥料と自然肥料で栽培した同じ畑の同じ野菜を食べ比べてみたそうです。

明らかな味の違いがあって、確実に美味しさが違うと言います。

遺伝子組み換えや農薬を使用した作物は懸念されながらも身近に出回っています。

法律上一日の許容量の範囲内で使用したものを販売されているとは思いますが、

子どもに対して安全安心な食べ物をと親として願う時、

自分たちの手で安全安心な野菜を子ども達と一緒に作ることは一つの賢い選択肢かもしれません。

おいらせもりのようちえんでは、お昼に頂く食材や調味料には遺伝子組み換え食品でないもの、添加物の少ないモノ、なるべく無農薬のモノを選ぶように心がけています。

100%は無理でも、子ども達のために良い選択をしたいと心がけています。

畑の野菜が収穫できたと時は美味しい美味しい野菜パーティです!

昨年度も、野菜が苦手だった小さな子たちが、畑の野菜は生でも美味しい美味しいと食べるようになったんですよ。

今年度も、収穫して皆で頂くのが楽しみですね!

少し遺伝子組み換え食品や残留農薬の除去について少し調べてみました。

(あくまで一側面の情報なので各自で多方面から調べて考えていただけるのがベストです。

ひとつのきっかけになればという気持ちで記事の最後に長文失礼します)

それぞれの家庭で口にするもの、食べたもので身体が作られる子ども達に出来ることは無理がない範囲で良い選択をしてあげたいですね。

僕だって参加してるんだい!

一番年下の一歳の男の子、ベビーカーに座ってじっと作業を見つめていました。長時間よく頑張ってくれたと思います。歩けるようになった時の彼の活躍に期待です!

小さな子だから参加は難しいと考えている方がいたら、どんなに小さくても「経験」することができます。

見て、触れて、感じて、小さい子の感性と吸収力を信じてご参加いただければ嬉しく思います!

種芋を植えたよ!

畝が出来上がったところで、畝と畝の間にジャガイモ(メークインと男爵)を半分に切って石灰を付けたモノを30㎝間隔で並べていきます。

昨年度は切った面を上にして育てましたが、早く育てて収穫し、お芋の病気が流行らないように(無農薬のため病気になりやすい)今年度は切った面を下にして植え付けしました。

両方のやり方にメリット、デメリットがあるので一側面だけをみるのではなく、柔軟に畑も子育ても♬

子ども達は楽しそうにお芋を並べて、土のお布団をかけようねと小さな手で優しく植えていました。

少し時間がかかるけれど、この愛おしい時を親子でゆっくりと過ごせる幸せは今だけの特権ですね。

ラデッシュとレタスの種蒔き

「Make a hole♬」

双子ちゃんのお陰で英語も飛び交い、今度は畝の上に小さな指で穴を空けてラディッシュとレタスの種を2.3粒ずつ蒔きました。

余談ですが、双子ちゃんと遊んでから英語に興味を持った我が子は、英語の文字や歌を少し聞くようになりました。

親が教えるよりも身近なお友達とコミュニケーションをとって遊びたい気持ちがそうさせるのかしらと嬉しくなりました。

畑を作りながら先生は、作物を上手に作ることが大切ではなくて、失敗したり、やってみることがこの畑では大事だとおっしゃいました。

子ども同士も仲良くすることだけが目的ではなく、失敗したり、ケンカしたり、うまくいかないところから学び合い、お互い良いエネルギーの交換をしていくことも大事にしたいですね。

大人も信じて見守り、口をなるべく出さないという普段とは逆のエネルギーを意識して使わなくてはないらないのですが、

もりのようちえんは「子育ち」の場であるとともに「親育ち」の場でもあると言います。

子どもと一緒だけでなく、大人だけの参加ももちろんウェルカムですよ♪

少し息抜き

土台作りには時間がかかってしまったので、子ども達は少し飽きてしまう場面もありました。

でも、室内遊びとは違って、自然の中で退屈している子どもを見たことがありません。

彼らなりに楽しいことを発見して、花を摘み、畑でないところを耕してみたり、オヘソを出し合って笑ったり、お花をプレゼントしあったりしていました。

農作業もそうですが、もりのようちえんでは全てのイベントの参加、途中退場、途中参加オッケーです。

出来るだけ子ども達の興味に合わせて関わって、自由に遊び学んで欲しいと思っています。

きっかけとなるイベントや作業にはお誘いしますが、基本は子どもの目線でゆっくりと同じ場所でそれぞれの素敵な時間を過ごして頂ければベストです!

ラデッシュとレタスのお家だよ!

ポカポカのお花見日和が続いたかと思えば、今夜から明日にかけては雨予報、明後日からの二日間はなんと雪予報ということで寒さ対策と虫よけにカバーを被せました。

お手伝いが得意な二歳の男の子が一生懸命柵を運んでくれましたが、カバーをかけるのは嫌だと遠巻きに見ていました。

四歳のお兄ちゃんが必要な杭をなかなか手から放しませんでしたが、「それ売ってください」と声をかけると気前の良い八百屋さんのように手渡ししてくれました。

子ども達との農作業は「手早く」は進まないけれど、ユーモアにあふれています。

一時間半の農作業を終えて、いざキャンプ場へ!

本来は30分以内の農作業ですが、土台作りには時間がかかりました。お腹もペコペコ!汗もしっかりかいて子ども達はつくなり裸んぼうで遊んでいました。

お料理チーム

お料理のお手伝いが得意な二歳の男の子は裸んぼうでお料理のメインシェフです。

昨年度も一歳で参加してくれた彼は、その時からお料理に興味を持ち、二歳のお兄さんになった今回さらにお料理上手になっていました。

今日感動したこと二つ目!

彼は、弟が溝にハイハイで落ちそうな姿を見ると自分の身体をさっと溝の淵に移動させて弟が落ちないようにガードしてあげたり、お腹が空いて待てない弟の横に座りトントンと優しく触れて何か「もうすぐご飯だから待ってようね」というような言葉をかけていました。

弟思いの頼もしいお兄さんに成長している姿にびっくりしたのと同時に兄弟姉妹っていいなぁと思ったのです。

一人っ子には一人っ子の大変さ、兄弟姉妹には複数の子どもがいる大変さ、ひとりでも二人でももっと沢山でも子育に向かう気持ちに大変でないことは一つもないので比較してどれが良い悪いということはありませんが、兄弟姉妹だったり、縦割り学級だったり、同学年ではない幼子の学び合いはいいなぁと思ったのです。

合わせて思うことは、子どものいるいないの価値観も比較されがちですが、比較するものではない。子どもを預ける預けないに関しても比較してジャッジする必要はないと思っています。

今持っているものに知足して、目の前の「経験」を大切にすることがいいなぁと思うのです。

二歳のメインシェフは、大人のメインシェフとともに美味しいモチモチすいとんと、圧力鍋によるもっちりご飯を上手に焚き上げてくれました。

みんな農作業を一生懸命頑張ったので、食欲が予想よりも立派で、今回参加された皆さんお替りが足らなくてごめんなさいね。

みんなの身体を作る大事なご飯、次回はもりもり食べれるように準備していきますので、二歳のメインシェフどうぞよろしくお願いします。

 

森遊びチーム

森遊びがしたい子どもたちは皆で相談して森へ散策へ。

出発時、双子ちゃんのベビーカーに乗りたかった三歳のお姉ちゃんと四歳のお兄ちゃん、ベビーカーをとられて悲しい気持ちになってしまった双子ちゃんの一人の話し合いがうまくいかず散策にいくまでに少しの時間と忍耐を要しましたが、森へ出るとベビーカーのことをみんな忘れたように虫や花を愛でていました。

子どもを説得する時に真正面からいってうまくいかない時、こんなに楽しいことがこっちにはあるよという誘い方がうまくいく時があります。

今日は双子ちゃんと大人たちで汽車ポッポで散策に出発しかけると、慌ててベビーカーを降りたお兄ちゃん、お姉ちゃん。。。。

山の頂上に登る方法は一つではない。。。

子どもを納得させることは難しいけれど、同じ土俵でイライラせずに、違う方面からアプローチすることを遠目から学びました。

 

最近読んだ本で子どもと関わるコツが書かれていました。

(3-6歳のこれで安心 子育てハッピーアドバス 明橋大二著)

【子どもの現実】

・子どもは自己中心的です

(まだ相手のことを考える能力が育っていませんが、自己主張につながります)

・子どもは失敗します

(未来を予測する能力が育っていませんが、学ぶことにつながります)

・子どもは言うことを聞きません

(人の意見を冷静に聞く能力がそだっていませんが、自立心の表れにつながります)

これが普通の子どもなので、能力が育つまでは、出来ないことが当たり前を認めてしまうことがイライラしないコツだそうです。

【困った行動を注意する時大切なステップ】

1.気持ちをきく

2.気持ちに共感する

3.行動は抑止する

個人的に感じたことは、知識としてうなずきつつも、自分のモノにしていくには何回もアプローチしないと山頂には到達できそうもありません。

だから、親としても失敗が当たり前、頑張っている自分も認めて、一人で頑張りすぎないのも大事だそうですよ。

ぼちぼちいきましょう。

 

 

今日の発見

小さな花が可愛かったこと、てんとう虫を捕まえたこと、死んだふりした黒い虫が実は生きていたこと、杉花粉は白いこと、花粉を落とした杉はいいにおいがすること、ありが土をつくっていること、かくれんぼは楽しいこと、芝生のハイハイも楽しいこと。

それぞれに小さな発見と「経験」お土産になったかな?

いただきます、ごちそうさま

みんなでお昼ご飯いただきます!

もぐもぐあっという間にたべて、畑で収穫ができるようになったらどんなご馳走をつくろうかと話しが弾みました。

みんな自分の食器は自分で片付けようねという声かけにきちんと反応してくれた、二歳のメインシェフ!

遊び優先のお兄ちゃんお姉ちゃんにも片付けはやってほしかったけれど、、、

子どもの現実、子どもの現実と呪文を唱え、いつかできる日がくることを信じて待つことにします。

おいしく作ってくれたメインシェフどうもありがとうございました!

平日もりのようちえん

次回は5月7日、以降9月まで毎週火曜日開催予定です!

毎回なにがおこるか楽しみな平日もりのようちえん、是非親子で参加されてみませんか?

赤ちゃんも未就園児も就学しているお子さんでも、障害の有無も関わらず全ての子ども達を喜んで迎えたいと思っています。

幼稚園、保育園に就園しているけれど、お休みして参加してくださる親子もいます。

そこもそれぞれの価値観ですが、幼稚園保育園でしかできない「経験」も、もりのようちえんでしかできない「経験」もあることは確かです。

少しでも興味を持ってくださった方、一緒に沢山の「経験」を、沢山の成長の「種」を巻きましょう。

保育関係の方、ご近所の方、農業や子どもの育や自然に関心のある大人の方のみの参加も大歓迎です!

ご予約、詳細は以下HPまで

https://reserva.be/moriyou

 

【遺伝子組み換えについて】

http://altertrade.jp/alternatives/gmo/gmojapanより抜粋

日本には遺伝子組み換え食品表示義務があります。栽培は1996年からスタートしました。しかし、日本では表示義務の対象となるのは、大豆、とうもろこし、ばれいしょ、菜種、綿実、アルファルファ、てん菜やパパイヤの8種類の農産物と、これを原材料とする33種類の加工食品だけです。対象とならない遺伝子組み換えは表示しなくていいので、消費者は知らない間に遺伝子組み換えを食べてしまう可能性があります。しかも、醤油、大豆油、コーンフレーク、水飴、異性化液糖、デキストリン、コーン油、菜種油、綿実油、砂糖は、表示が不要とされています。トウモロコシや大豆から作ったこれらのものの多くは現在日本では多くが遺伝子組み換えを含んでいると思われますが、それは表示する義務がないのです。日本の菜種油はそのほとんどが遺伝子組み換えを原料としており、そうでないものは生協やこだわりのある生産者から買わない限り、買うことができないのが現状です。家畜に関しても、遺伝子組み換えの餌を使っているかどうか、これもまた表示義務がありません。遺伝子組み換えの餌で育った肉を食べることは間接的に遺伝子組み換え大豆やトウモロコシを食べることになるのですが、表示義務がないので、その肉がどんな形で作られた肉なのか、現在は消費者は知る術がないのです。「遺伝子組換えでない」の表示でも、重量で5%未満の遺伝子組換え作物の混入が許されています。EUの0.9%未満に比べて大幅に高いものとなっています。そのため、日本で遺伝子組み換えでないとして売られている同じ食品がヨーロッパでは遺伝子組み換え食品として売られているケースがあります。遺伝子組み換え農産物がその商品の原料の上位3位以内、全重量で5%を超えなければ遺伝子組み換えを使っていても表示しなくてよいとされています。食品添加物などは遺伝子組み換えを使っていても消費者には知らせる必要がないことになります。

【残留農薬の減らし方】

http://jmjp.jp/topics/2010/03/5_1.htmlより抜粋

〇残留農薬は皮や食材の表面に多いので、しっかり洗うことでかなり減らせる。一方、さっと下ゆでして、ゆで汁を捨てる“ゆでこぼし”も残留農薬の除去には効果が高い。一般的な加熱調理によっても残留農薬はある程度分解されるため、ゆでこぼし→加熱調理の2段階を踏むことで、より確実に農薬は落とせる。

〇葉を1枚取るだけで残留農薬は激減!キャベツは外皮を1枚はがすだけで残留農薬の検出量は3分の1以下に。果物では、皮をむくことで90%残留農薬が除去できたという実験結果もある。その一方で、抗酸化成分など栄養豊富な皮は除かずに食べたいというのも本音。そのためには、心配な人はスポンジで洗って。ゴボウや山芋は、さらに酢水につければアク抜きもできる。キャベツやレタス、白菜など、葉が何層にも重なった“結球野菜”は、まず一番外側の葉を取り除くことがポイント。これらの野菜は表面の葉になるほど古く、農薬を散布されている時間が長いため、このワンステップだけで残留農薬の不安はかなり減少する。生で食べる場合は、カットしてから水にさらすとさらに安全度は高まる。

〇流水にさらす。最も基本的な下ごしらえの作業だが、これをきっちりと行うだけでも野菜や果物の表面についた残留農薬の減少に効果があることが多い。ポイントはつけるのではなく、流水にさらすこと。溶け出した残留農薬を、再び素材に戻さないためのコツだ。

〇こすり洗いをする。キュウリやピーマン、トマトなどの果菜類は、流水にさらしてこすり洗いをするのがお薦め。手でしっかりと洗うだけでも十分だが、スポンジでこすり洗いをすることでかなり落ちる農薬もある。食器洗い用とは別に、野菜・果物用のスポンジを用意するといい。残留率が比較的低い根菜類もこの方法がお薦め。ただ、果菜類の中でもトマトは農薬の使用頻度が比較的高い野菜なので、できれば湯むきをして皮を取り除くのがベスト。

〇下ゆでする。昔ながらの“ゆでこぼし”は、野菜のアク抜きと同時に残留農薬を減らす高い効果がある。ホウレン草や小松菜など葉物の場合は2~3cmの長さに切ってから、ブロッコリーは小房に分けてから、というようになるべく断面を多くしてからゆでこぼすことで、野菜の中に浸透した残留農薬が溶け出しやすくなる。こすり洗いと比べても、より高い減少効果がある。

〇酢や塩水に漬ける。酢や塩は、野菜の余分な水分やアクを抜く働きがある。野菜を酢水や塩水に漬ける、塩もみや板ずりをするといった作業で、素材の中に浸透した残留農薬などの有害物質も一緒に水と排出するため、ちょっとしたひと手間として覚えておきたい。酢の場合は、水で2倍程度に薄めたときの効果が高いという結果が出た。

〇皮をむく作業は、実は残留農薬を減らすのに確実な効果がある。ただ、皮には繊維質や抗酸化成分などの栄養も含まれるため、ぜひ食べたいという人もいるだろう。そんなときは、根菜ならこすり洗いをして。直接農薬をかけられることが多いリンゴやナシなどを皮ごと食べたい場合も、スポンジを使ってしっかりと洗おう。塩水に漬けるのも効果的。

〇生産者の顔が見える素材を選ぶ。消費者の安心・安全志向が高まるにつれ、産地や生産者が表示されている野菜、果物が多く出回るようになった。素材の“出どころ”をはっきりと表示している素材は、品質管理の意識の高さを見る一つの目安にもなる。

〇棚置きの商品を選ぶ。売り場では、きれいにパック詰めされて売られているものよりも棚置きの商品を選びたい。棚や台にバラで置かれているものは、鮮度も高く旬の素材であることが多い。食材の見た目だけにとらわれないことも大切。

〇旬の素材は残留農薬も少ない。スーパーで野菜を選ぶときは、できるだけ旬を意識するのがポイント。旬の野菜は露地栽培が多く、生育が早いため農薬の使用量も少なくてすみます。冬場から初春に出る野菜類は特に少ない。

(おいらせもりのようちえん ブログ担当 まな)