神無月の最後の土曜日、とってもあたたかな晴天の中てぶらDAYキャンプを開催しました。
10月2回目の台風で心配していましたが、おいらせ町は最高の天候に恵まれました。
子供たちが見上げているのは何でしょうか?
落ち葉の絨毯、倒木のベンチに腰かけて、色づいた紅葉とその先の青空、
とっても空気がおいしくて太陽の光も暖かくて、
素敵な未来もみえるんじゃないかしらという最高の天気でした。
10月は『神無月』とも呼ばれ、全国の八百万の神様が、一部の留守神様を残して出雲大社へ会議に出かけてしまう月です。
年に一度、出雲大社に集まった神様たちは、人の運命や縁などを話し合います。
また、来年の天候、農作物や酒の出来なども話し合われているそうです。
もしかしたら、神様たちもこんなふうに落ち葉の上の倒木に腰かけてゆったり空を見上げ
「来年は誰と誰を結婚させようか?」「来年はリンゴたくさん実るようにしようか!」等ワイワイ楽しくお話ししているかもしれませんね。
秋のもりの冒険遊びは、ハッピーチルドレンさんのレクチャーからスタートしました。
好きな落ち葉や木の実、そして『木こぶ』を探してみよう!
『木こぶ』って何だろう?
『木こぶ』は、虫が樹内の入ったり、枝が折れたり、剪定などで枝を切り落とすと、その部分を修復しようとして、ヤニが出たり、カルスと言うものが形成されて復元しようとする自然の力が働いてできるものだそうです。
イメージとしては、私たちの皮膚が、傷ついたり、切ったりすると皮膚が盛り上がってその部分を修復する作用が働くのと同じことのようです。
なかなかお目にかかれない『木こぶ』宝探しのように見つけにいくと楽しいですね!
誰か見つけた人はいたかな?
見つけた人はペンダントやキーホルダーに加工するのもいいそうですよ。
森に一歩一歩足を踏み入れると、夏の景色とは違う一面の紅葉
前回までとは違う景色と道なき道にドキドキワクワクしながら進みました。
森で宝探しをする前に『おちば いちば』という絵本の朗読です。
こんな素敵なロケーションで秋の世界を描いた絵本の読み聞かせは、
まるで自分たちも絵本の中に一緒にいるような気分となりました。
大人も子供も目を輝かせていましたよ。
さて、何をこの袋にいれようかな
みんな何を見つけたかな?
栗みつけたよ!
赤い実もみつけた!
木登り大会スタート!
小さな子たちが行列を作って木に登りました。
大きなお兄ちゃんは難しい木に挑戦!
こーんなに大きな木の枝も見つけたよ。
前回の台風で折れた木かな?
さてこれは何の虫でしょう?
これは、ゾウ虫!よくみると象さんみたいなお鼻がみえますか?
たくさん落ちている栗をゆでてみんなで食べようかと探しましたが、時すでに遅し、、、虫さんたちの住処になっていました。
帰って昆虫図鑑を調べると「クリシギゾウムシ」が象の鼻のようにみえる口を使って栗の中に卵を産卵するそうです!
その他にも、そら豆ゾウムシ、エンドウゾウムシ、小豆マメゾウムシ、コクゾウムシまだまだ沢山!子供よりも図鑑にはまってしまいました。
実際に見たものを図鑑で調べると楽しくて、どんどん興味がわいてきます。
おうちに帰ってから親子でそんな楽しみもいかがてしょうか?
牧場まで散歩してきた子は餌をあげたり、子牛を見て喜んだり。
牧場の動物さんたちの成長や赤ちゃんが生まれているのを発見するのも、
季節が廻り植物の色や形、花や芽を発見するのも、
同じ場所で同じように散策する楽しみかもしれません。
それに気づける子供たちはやっぱりすごく感性が豊かだと思います。
たくさん冒険した後には美味しいご飯♪
本日は鶏団子と根菜の塩味スープと持参したおにぎりでした。
ぽかぽかの良い天気でしたが、小さい子たちは少し肌寒いのでティーピーテントの中でワイワイと食べました。
ティーピーテントの中である女の子が持参した海苔巻きをお友達に分けてあげていました。
一つだけではなくて、彼女は持っている分をお友達二人に三等分してくれました。
ぺろりと皆で海苔巻きを平らげた後に、
「美味しかったから、また頂戴ね!」
「うん!またいつでもどうぞ、召し上がれ!」
二歳と四歳のこんなやり取りを聞いて、とても感動しました。
幸せの度合いを調査する研究についてコラムを読んだことを思い出しました。
お金を二人で分けた場合どんな分配が幸福度が高くなると思いますか?
研究結果では、平等に分けた場合。
当たり前の結果かとも思いますが、お金を平等に分けた時のほうが、お金を多くもらった時よりも幸福度が高かったのです。
小さな人たちの幸せという自然な感覚に感動しました。
もりの冒険遊びやランチといったプログラムの前後もすべて子供たちの自由な時間です。
もちろん、もりの冒険遊びも自由参加で、キャンプ場で気になることがある子はそれに没頭し
お料理がしたい子はランチの準備をしてもいいのです。
この自由な時間、ハンモック、スラッグスライン、顕微鏡、工作、絵本、
シャボン玉、どんぐりの滑り台等道具を使って遊ぶ子、
道具がなくても走り回り、自分で集めた木々でおうちを作る子、植物や昆虫を追いかける子、
それぞれ好きなものに没頭できる空間と時間がとても素敵だと思います。
チャイムや自分以外の都合で区切られることがなく、好きなことをとことんやれる空間と時間がとっても大事だと思います。
友達と一緒に遊んでいる子からは、はじけんばかりの笑顔があふれています。
何かに集中している子からは、少し難しい顔で真剣に取り組む顔が見られます。
自分の中からあふれ出るやりたい事をやるきっかけや人との繋がりがここには沢山あるような気がしました。
個人的に相田みつをさんの詩が好きです。
いつまでも、いつまでも本気で遊ぶ子供たち。
きっと勉強でも仕事でもスポーツでも子育てでも、その本気の遊びの続きかもしれませんね。
最近DAYキャンプにお父さんの姿が多くみられるようになりました。
お母さんだけでなく、お父さん、おじいちゃんおばあちゃんもぜひご家族でいらしてください!
子供たちと一緒に自由時間楽しんでみませんか?
(おいらせもりのようちえん ブログ担当 まな)