2017.10.1 もりのぼうけん遊び場

朝晩は冷え込み、日中は夏のような日もあり、

少し体温調節がむつかしい日が続きますね。

10月はじめの秋晴れの日曜日、半そででもいいくらいの日

もりのぼうけん遊び開催しました。

春の小川プロジェクトさんに協力していただき、春に続き、

秋の自然をみんなで発見して楽しみました。

場所は春の小川さんが作ったビオトープにて

駐車場に集合して、ビオトープまで自然観察しながら歩いていきます。

春の小川プロジェクトさんは津曲先生をはじめ、皆さん地域の方で

昆虫や植物にとても詳しい方ばかりです。

『好きなことを通して得た知識や作ったものは地域の宝であり

大人から子供へ繋げていく財産』

最初の挨拶で耳に残った言葉です。

少しはそんな時間になったかなと思うひと時

大人も子供もイキイキ、キラキラでした。

今回は実りの秋

自然のアケビやサルナシを探して食べてみましょう!

どんな味がするかな?

駐車場にも面白い植物発見!

ミズヒキという名前の植物でした。

祝い事で使うミズヒキのように表が赤く、裏が白い

植物の名前の由来を調べるのも面白そうですね。

クリも落ちていました。

ちくちくして痛い!!

あれ?穴が開いて虫がはいってる・・・

どこから落ちてきたんだろう?

クリご飯たべたいな♪7

落ちているクリを見て触って、いろんな声が落ちてきます。

移動は一キロもない道のりですが、

30分くらいかけて自然を楽しみながら歩きました。

小学生の時の帰り道の道草のような雰囲気。

そんな雰囲気で自然散策は楽しいですね。

あれ?これはなんだろう?

実は20センチくらいの小さな蛇が車にひかれていたのです。

血も出ていたから大人からは

見えないように草むらへとの声もあったり、

気持ち悪いという声も・・・

確かにそうなのですが、自然の勉強、子供たちにみせましょう!

子供たちは興味深々でした。

なんで車にひかれたのかな?

小さい子はそんな疑問の声を投げていました。

それから車がきたらみんなが率先して草むらによけていたような気がします。

去り際には、落ち葉をそっとお布団のようにかけてあげる子もいました。

いよいよサルナシを発見!

どんな味がするのかな?

自分でもいで、勇気をもってパクリ!

なんと南国の高級フルーツのような濃厚な味

とってもとっても美味しかったです。

たくさん食べたかったけど、次の人のために一つだけ。

中身はこんな感じで、種も食べれました

これは何でしょう??

食べれるものではないような・・・

実は、カマキリさんの卵です。

来年の春にたくさんのカマキリ赤ちゃんが生まれてくるそうです。

驚くことに、カマキリの卵が産みつけられる位置には決まりがあります。

『卵の位置は、その土地の積雪量を示す位置』

その意味は、カマキリ母さんがカマキリ赤ちゃんを守るため。

人間も知らないことをカマキリ母さんは自然のこととしてやっていました。

ビオトープに到着したら、大人は見守るだけ

何も教えなくても、子供たちは網をもって川へ飛んでいき

飽きることなく何かを探していました。

一時間の活動が終わり合図をすると

「えーもう終わり、まだやりたい!」

本当はもっと飽きるまでやらせてあげたいですね。

集中していることを途切れさせることなく

やりたいことをやりたいだけ遊ぶ力は

大人になってからの生きる力につながります。

ビオトープに住むアメンボや横エビ

ギンヤンマかオニヤンマか議論の後

ギンヤンマの雌なのか?雄なのか?

結論は青いラインがはいっていないから

『ギンヤンマの雌』

図鑑よりも、歩く動植物辞典のような知識豊富な小川の会のみなさんに

子供たちは新しく見つけた昆虫や植物を見つけては質問していました。

歌にもある「赤とんぼ」は色々な種類があり、季節によって色がかわるそうです。

どんな色に変わるのか図鑑で調べてみたいところ。

小指のつめほどのカエルさんやウシガエルもいたそうです。

アケビを見つけに奥地へも進みました。

アケビではないけれど、美味しそうでしょ?

五葉あけび

三葉あけびもあるそうです。

はじめてアケビを食べましたが、ほんわかした懐かしい味でした。

間違って種を噛んでしまったら、ものすごく苦くて、、、

サルナシの種はパリパリで美味しかったので

種は食べてはいけないという忠告を無視した結果

苦い思い出です。

アケビの甘い罠にはまってしまいました。

子供たちもアケビをとって、美味しくほおばりました。

とってきたモノを観察する姿は男の子に多かったかな

最初から最後まで顕微鏡からはなれなかった小さな男の子二人の目には

どんな世界がみえたんでしょうね。

触るとプツンとはじけるキュートな草花

秋のウナギつかみ

触るとトゲトゲがあり滑りません。

やっぱり草花のネーミングは面白い。

ベンチの椅子がぐらぐらして倒れてしまいました。

中は空洞でアリの巣

アリの卵って巣の中にこんなにあるんだとびっくり!

大きなシャボン玉も作りました。

トンボとシャボン玉がキラキラ飛んでいました。

 

最後にみなさんに感想をお聞きしました。

ひとりのお父さんの感想

「こんなに子どもがイキイキしている姿みたことがないです。

もっと自然に連れて行ってあげたくなりました。」

家でもなく、学校でもなく、遊園地でも水族館でもなく、

特別なことは必要のない学びの時間がそこにあるような気がします。

 

追伸

参加した子供たちは、小学生から幼児までいます。

小さな子同士「僕がもっていく」とどちらが片づけるかで喧嘩が発生

大人たちはじっと見守りました。

小さな男同士の喧嘩はすぐに勝ち負けがつきました。

負けた子が泣いていると上の子がすぐ助けにきてくれました。

泣いていた子もお姉ちゃんに抱っこされるとすぐに笑う

大きな子が小さな子の面倒を自然に見てくれる環境

昔は近所でそんな姿がたくさん見られたのだと思います。

抱いているお姉ちゃんも、抱っこされている甘えん坊も

すごく嬉しそうな顔でした。

子供同士で遊んだり、喧嘩したり、助け助けられる環境が

自然と生まれる場所はいいなぁと感じた瞬間をパチリ!