2017.9.9 エコを学ぶ 3R DAYキャンプ

朝晩寒くなってきましたが、天気が良い日は秋晴れの空のもと心地よい日が続いていますね。

おいらせもりのようちえんでは、そんな素敵な日差しのもとで

「エコを学ぶ 3R DAYキャンプ」を開催しました。

 

さて、3Rとはなんでしょうか?

キャンプといえば、自然の中でリラックス、リフレッシュ、リカバー!!

それも間違いではない気がしますが、今回はエコを学ぶDAYキャンプ!

正解は以下の3つの頭文字の「R」をとったもので、

限りある資源を無駄にしないためのキーワードです。

1.リユース (ゴミを減らす)

2.リデュース (同じものを繰り返し使う)

3.リサイクル (資源として再利用)

言葉にすると大人でも難しいのですが、

子供たちは体験を通じて素直にエコを学んだように感じます。

各体験ごとに詳しくレポートします。

 

1.ゴミを減らすリユース体験「かえっこバザール」

元気に挨拶した後、まずはゴミを減らすリユース体験「かえっこバザール」の始まりです。

不要になったおもちゃをポイントに変換、さていくらになるかな?

おもちゃの引き取り、値札付け、品出し、レジ等も子供たちの仕事です。

お仕事体験や他のイベントに参加することでもポイントを得ることができます。

欲しいおもちゃを選んでポイントで購入!

最後には大物のおもちゃのオークションが開催され大盛り上がりでした。

電子ピアノや大量のゴムボール、トーマスの三輪車や大理石のチェス

どれも使い古された不要なモノですが、それが欲しい子供たちにとってはキラキラ輝いていて

頑張って得たポイントで競り勝って宝物を手にしたときの嬉しそうな顔、

それこそキラキラ輝いてしました。

ゴミになるはずだったおもちゃたちは、もう一度輝きを取り戻しました。

トイストーリーでもそんな感動的なシーンがありましたね。

モノを捨てる前に、それが役に立つ誰かを思うこともリユースのひとつかもしれません。

普段は欲しいおもちゃを親や祖父母に買ってもらい手にする子供たちですが、

今回は自分の力で欲しいもの得る喜びを感じていました。

仕事をして報酬を得る貴重な体験もできたように思います。

 

2.ごみを減らすリデュース体験「エコクッキング」

ゴボウのつくね、煎餅汁、車麩の煮物を作って出た野菜くずや出汁がらをすべて並べています。

一回の食事でこんなにゴミがでるのだとみんなびっくり!

いつもはお母さんが作ったお料理だけをみていたら、知らないことがいっぱいです。

さて、この捨てる予定のモノがどんな料理に生まれ変わるのか考えてみましょう。

3班に分かれて意見を出し合いました。

こどもたちの発想は豊か、いろんな意見を文字や絵で表現して発表。

お料理をいつも手伝っている子の意見は主婦顔負けでした。

「こんぶ と かつおぶしをフライパンでいためてしょうゆとみりんでにる」

と可愛い字で書いてありました。

子供たちの意見をもとにお料理の先生が3つのレシピを考案していただきました。

どんなレシピができたと思いますか?

野菜のチヂミ、べジブロス(野菜出汁のスープ)、しっとりふりかけ

3班にわかれ、自分たちの意見が反映されたレシピ、みんな協力して作りました。

作っている姿は本当に真剣で楽しそう♪

そこには、貧乏くさいとか、ケチとかマイナスなイメージは全くありませんでした。

捨てるはずのものが、おいしいモノに変身できる、どんな味がするのかなとワクワクする

そんな素敵な雰囲気の中で、ゴミを減らすということを体感できました。

作った料理は、気持ちのいい芝生広場の木の下でシートを広げて、みんなでいただきます♪

自分で作った料理、みんなで外で食べる料理、最高の調味料ですね。

食器も箸も紙皿ではありません。

自分たちで食べる前に消毒して衛生管理、

食べた後は自分で洗うことそれも立派なリデュース体験。

家に帰った子供たちは、きっと料理するお母さんの後ろから野菜くずをつまんで、

「これまだ食べれるよ!野菜チヂミにしようよ!」と声をかけそうです。

とっても美味しかったようで、野菜チヂミはすぐに売り切れる人気レシピでしたよ。

 

3.資源として再利用するリサイクル体験「廃油のアロマキャンドル作り」

子供たちが持参した廃油を使ってアロマキャンドルを作りました。

クレヨンを削って色決め、好きなアロマの香りを選び、廃油と凝固剤を溶かしたものに入れる。

ひとりでは難しいけれど、先生に教わりながらみんな楽しんで作りました。

捨てるはずだった油が可愛いキャンドルに生まれ変わりました!

モノを再利用すると新しく生まれたモノにも個性が生まれますね!

キャンドルを並べてみると、その子、その子でいいところが違うように、

色も違えば、匂いも違う、世界でたったひとつの自分のキャンドルが生まれました。

アロマキャンドル作りの横では、3Rに関するクイズのコーナーがあり、

楽しみながら3Rに関して勉強できました。何回も何回も違う問題に挑戦する子もいました♪

 

 

すべての活動の合間や昼食後、子供たちはいつものように大自然の中で伸び伸びと遊びました。

一番人気は農業用の棒とひもで作った道具を使った巨大シャボン玉!

大人も子供も大はしゃぎで、

空にはずっとシャボン玉が飛んでは消え、飛んでは消えていました。

二歳の子がシャボン玉の歌を歌っていました♪

テレビゲームで遊ぶより、ゲームセンターにいくより、携帯をみるより、、、

そんな姿が一番素敵で子供らしくエコな遊びかしらと心の中でひっそりとつぶやきました。

 

 

今回は自然の中で伸び伸びしながらも、子供だけでは難しいような課題が多いと感じました。

「おいらせもりのようちえんでは、生きる力を育んでいます。

今日は困難なことがたくさんあると思いますが、困難にぶつかった時がチャンス、

自分を信じて、子供を信じて、笑顔で一緒に困難を乗り切っていきましょう!」

そんな趣旨のスタートの挨拶がとても印象に残りました。

実際始まってみると、子供たちは本当に自由に伸び伸びと、エコの体験も自然を楽しむことも

ごくごく自然に受け止め、受け入れていたように思います。

大人が心配するのは、

「子供が失敗するのではないか、子供がうまくやれないのではないか、、、、」

子供たちはそんなこと思っていません。

「面白そうだからやってみよう!  できなかったらその時考えよう! 」

そんな声が聞こえてきそうでした。

「失敗することは、失敗しないためのひとつの方法を知っただけ」

「成功する秘訣は、成功するまで失敗し続けることだけ」

どこかの偉人が言っていましたね。

子供たちの未来の可能性を感じる一日となりました。

 

追伸

個人的なレポートをひとつ。

アロマキャンドルを作ったはいいものの、、、

仏壇の蝋燭か、花火の蝋燭くらいしか家でキャンドルを灯した経験がありませんでした。

息子とせっかく作ったキャンドル、

エコを学んだので捨てるわけにもいかず置いていたのですが、

息子が寝付かないある夜、部屋を真っ暗にしてキャンドルナイトをすることにしました!!

初めてのキャンドルに息子は大喜び♪

布団に座ってじっと火を見つめる時間、なんだかとっても素敵でした。

火をみつめるのにも飽きてきたので

ふと天井を見てみると、自分たちの影が映っていているではありませんか!

両手で狼の影絵を作って息子の影を食べてあげると声をあげて喜んでくれました。

カニ、ウサギ、お化け、白鳥、ワニ、、、思いつく限りの影絵を親子で楽しみました。

こんなキャンドルの楽しみ方もあるものだと楽しくて、嬉しい夜になりました。

寝付けない夜はおもいきってキャンドルナイトはいかがでしょう。

寝付けなくてイライラする時間をハッピーな時間にもリサイクルしてみませんか?

 

(文責 おいらせもりのようちえんブログ担当マナ)