東北は夏休みの最終日、雨予報だった日もフィナーレにふさわしく最高の天気で、平日もりのようちえんを開催しました!
もう一度「みんなで笑おう」の約束の意味
本日は、初めましての方から、いつも来てくれる方、0歳から小学校四年生まで8名の子どもたちが集まってくれました。
もう一度「みんなで笑おう」の約束の意味、今日はどんな1日にしたいのか全員で確認しました。
誰かがお客さんではなくて、みんなが自分と他の人が笑顔になるために過ごしてもらいたい事。
プログラムに参加してもいい、自分の好きなことを見つけてもいい、自分が笑顔になれる選択をしてほしい事。
なんとなく始めがちな1日、よし今日はこれを意識するぞと思うだけで違うはず。
意識が変われば、行動が変わる!行動が変われば・・・・!
よく聞かれるこの言葉たちは、ヒンズー教の経典から来ているそうですね。
「心 が変われば 態度が変わる。
態度 が変われば 行動 が変わる。
行動 が変われば 習慣 が変わる。
習慣 が変われば 人格 が変わる。
人格 が変われば 運命 が変わる。
運命 が変われば 人生 が変わる。」
誰かにプレゼントする宝物を探そう
子ども達の多くは森遊びに出かけました。
今日のテーマは「誰かにプレゼントする宝物を探そう」
小さな子ども達が多かったので、遠出はせずに、宝物を探しながらゆっくりと近くを歩き、トンボを捕まえたり、気になる植物をよく観察したり。
私の宝物
途中の日陰で自己紹介もかねて、見つけた「宝物」を中間発表してもらいました。皆どんなところが素敵か教えてくれましたよ。
宝物の一つに、できたての青いどんぐりが帽子をかぶり、葉っぱについたまま落ちているものがありました。
お隣には根をしっかりと張ったドングリの若葉が芽吹いていて、そっと引き抜いてみてみるとドングリはピーナッツのように分かれていました。
落ちていた若いドングリも、ドングリの姿のものもあれば、どんぐりになり切れないものもありました。
ドングリの木一つでもストーリーがあって、社会の厳しさがドングリの世界にもあるのだなぁとコメントされた方がいて、面白い見方だねと皆で納得したり、笑ったりしました。
他のひとつひとつの「宝物」もその子のストーリーがあって、素敵だなぁと皆ほんわか笑顔になりました。
そんな時間も私たちの「宝物」
トンボ捕まえたよ!
夏の終わりの今日は、トンボがたくさん飛んでいて、触ったことのない子もトンボの取り方やつかみ方を教わりながらたくさんトンボを捕まえて遊びました。
どうしてもお家に連れて帰りたいという子も、トンボにも家族がいることを話すと帰りの時間には全部お外に返してあげると約束してくれました。
トンボも沢山の種類がいて、子どもたちの「宝物」のひとつでした。
がんばれ!
よくわからないけれど、黒くて素早く動く虫、3歳の男の子が一生懸命手で捕まえていました。
もうすぐ掴まりそうだけど、逃げる、幼い手で一生懸命捕まえようとしているのを皆で応援しました。
時間がかかったけど、なんの虫かわからなかったけど、捕まえた瞬間のその子の笑顔と周りの拍手は「約束」をみんなが意識しているのだなと感じさせてくれました。
にょろにょろ
ちょっと不思議なうにょうにょ、にょろにょろとしたものを発見しました。
「銀竜草」と言うそうで、別名「幽霊草」。
夏山に生えてくる植物で、この後花が咲くそうです。
花が咲いたら、ムーミン谷にいるニョロニョロはこれがモデルなんじゃないかしらと想像しました。
白いニョロニョロ、いえ、白い花、次行くときに皆で観察できるといいですね!
プライスレス
ゆっくりとベースに戻ってから、「宝物」の交換をしました。
誰かとじゃんけんをして、勝ったほうがプレゼントをしたいのか、プレゼントが欲しいのか選びます。
そして、相手も自分もプレゼントがもらえるようにお返しをします。
まだ小さい子は、プレゼントをもらうけど、自分のはあげたくない子もいました。
それはそれで今はいいのだと思います。
プレゼントを嬉しそうに交換し合う子もいました。
お母さんはコーヒー豆を選別していたので森の贈り物でお返しするものは何もないのだけれど
お母さんにあげたいとキノコを照れ臭そうに渡す男の子もいました。
色々なパターンがあったけれど、誰かに贈り物をするって自分も相手も笑顔になれる素敵な行動ですよね。
プレゼントをあげる方がワクワクして選ぶ時間が楽しかったり、渡すまでドキドキしたり、相手の喜ぶ顔がみえたり、贈る方が幸せがたくさんあるような気がします。
最高の一杯へ向けて
ベースでは、コーヒーを豆から選別し、30分かけて焙煎するプログラムが行われていました。
コーヒーを豆から選別して、煎って、粉にして、出来立てを飲む機会はそうそうありません!!
触って、匂いを嗅いで、飲んでと大人も子どもも五感をフルに使う素敵な一杯になりました。
みんなが、みんなのために料理をして、みんなで頂く
調理場では、みんなで協力して畑で採れた無農薬野菜を美味しく調理です。
2歳の女の子はジャガイモを一生懸命洗ってくれました。
家では包丁をもったことのない小学一年生の女の子は、自分の手足よりも太い大根を丁寧に洗って、輪切りにしてくれました。
1歳の男の子は、人参をピーラーで剥いて、大好きな人参を口にもいれながら、頑張ってくれました。
年長さんの男の子は、料理は嫌いといいながらも、ジャガイモをお母さんと切ってくれました。
コーヒー焙煎の先生は、裏でチーズの燻製も作ってくれました。
みんなが、みんなのために料理をして、みんなで頂くぜいたくな時間が流れました。
ワンプレートディッシュ
出来上がった野菜のワンプレートディッシュは、自分が食べれる量を自分でとって美味しく頂きました。
どこかのおしゃれな自然食レストランみたいでしょ?
好評だったのは、大根ステーキ!塩、しょうゆ、塩コショウ味3種類つくって、特大大根は売り切れでしたよ!
8月はじめのフランス料理の教室の時に習った人参ラぺとトマトのソテーも復習しながら調理ました。
小豆と畑のカボチャで、デトックス料理も!
畑のトマト、菜っ葉を使ったサラダ。シンプルに塩とオイルだけで十分に美味しい。
みんなでおしゃべりしながら食べるランチは最高に美味しかったです。
赤ちゃんもいたので、みんなで交代で抱っこしながら、赤ちゃんのお母さんもお兄ちゃんと一緒にゆっくりと、
そして、赤ちゃんを抱っこさせてもらっていた他のママさんもニコニコと嬉しそうに。
たわいない話もしながら、みんなで笑ったランチタイムとなりました。
子どもは子どもの中で成長する
食べ終わった子どもたちは、年上の子について木登りにでかけたり、虫取りにでかけたり。
もうすぐ2歳になる男の子が珍しくお母さんから離れて、2歳のお姉ちゃんに一生懸命遊ぼうとアピールする姿がとってもかわいかった。
子どもは子どもの中で成長するなと、ここには書ききれない彼らのふとした瞬間を目にします。
実はお手伝いしてみたかった
おかたずけも皆でやるとあっという間!
料理が嫌いと言っていた年長の男の子は、食器を一生懸命洗ってくれました。
家では陶器だからお母さんが洗っていたそうで、彼は実はお手伝いしてみたかったのかもしれません。
一番積極的に行動し、見るもの、触るものすべてやりたいというエネルギーにあふれているけれど、まだまだ危なっかしい場面もある。
でも、彼はいつも満面の笑顔だったのが印象的でした。みるもの、触るもの全てにワクワクとした目をしていました。
挑戦したいことが沢山ありすぎるエネルギーをここで発散できたらよいなと見守りました。
この一杯のコーヒーの美味しいこと!
おかたずけの間には、美味しい美味しいコーヒーの準備を一滴一滴ゆっくりと。
温かいコーヒーも、暑かったので冷たいアイスコーヒーも準備してくださった、コーヒー焙煎の先生!
みんな、こんなに美味しいコーヒーは初めてと味わっていただきました。
コーヒー焙煎の先生、お母さんたちの心も、子どもたちの心もわしづかみにしました。
盛り沢山の1日だったのに、みんなが、皆のために動いたので、準備も片付けもあっという間でした。
お客さんは一人もいなくて、大人も子どもも全員が主体的に動けたこと、平日もりのようちえんを皆で作っていると感じられる日になりました。
次回もみんなで思いっきり笑おう!
次回平日もりのようちえんは、「カヤックに乗ってみよう♪♪」8月31日開催予定です!
予約はHPからお願いします。
https://reserva.be/moriyou/reserve?mode=service_staff&search_evt_no=b5eJwzM7Q0MwQAAx8BCA
(おいらせもりのようちえん ブログ担当 まな)