2018.8.5 きこりさんと遊ぼう!

 

小雨降る中「木こりさんと遊ぼう」を開催しました。

実は集中豪雨警報が出ていたのですが、朝にはすっかり解除されて、涼しい気候の中森の遊びがたくさん行われました。

KY(危険予知)

森遊びの最初は必ず、危険なことの確認です。

ツタウルシ、ヘビ、蜂、この森では少し要注意事項。

前回から引き続き参加してくれた子どもたちも沢山いたので、今回はどんなことが危険かを子ども達から発信してもらいました。

そこに森の先生が解説しながら危険なことを確認作業。

毎回一緒かもしれないけれど、その時に意識しておくことはとても大切です。

繰り返すことが習慣となり、自分と周りの人を守る助けになります。

未来の自分の子どもにも教える可能性があることは、今の子ども達には想像もできないだろうけれど、木こりさんと遊びながら森で伝えたいことはそういう未来の大切なことでもあるのです。

森の地図をつくってみよう

最初の活動は、森を探検して、自分で見つけた目印や道を基に地図を作ってみるワークです。

色とりどりのカッパを着ていざ探検へ!

小雨は降っていましたが、森へ入ると木々が守ってくれていて雨の存在をさほど感じないので不思議です。

暑い日が続いていたので、小雨が降って涼しくワークを進める事が出来ました。

晴天ばかりが良いわけでなくて、雨の日も、風の日もきっと必要。

さて、どんな地図が出来上がるかな?

小さな子はお母さんやお父さんと相談しながら、お絵描きが出来る子は自分の記憶をもとに一生懸命大きな段ボールのキャンパスに森の地図を描きました。

出来上がった絵は皆でシェアします。森にあったもの、自分が気になった目印は何か発表してもらいました。

ライオンや象がいたらいいなと思っていた子は想像のライオンも絵の中に組み込みました。

この森にはライオンも象もいないけれど、想像してみることは自由。正解のないワークです。

自分で考えて、感じて、みんなと共有できたことそれを大切にしています。

森で一番高いタワーを作ってみよう!!

次のワークは、森のものを使って、手を放しても立つ高いタワーを作ってみようというもの!

前回のお家作りと同様、仲間と協力して作るワークです。今回はどれだけ高く作れるのか?

青森県で一番高いタワーは?

日本で一番高いタワーは?

世界で一番高いタワーは?

さて、なんだと思いますか?みんなの興味が高く高く想像がふくらんだところで、今回はおいらせ町で一番高い手作りの木のタワーを頑張って作ろうと始めました。

地図づくりで小学生の男の子が発見したという「木のトンネル」に案内してもらってから資材集めをスタートすることにしました!

その男の子は意気揚々と案内して、嬉しそうにトンネルをみんなに披露してくれました。

大人では見つけられないようなトンネル、彼にはとっても大きくて素敵な発見だったと思います。それを皆でシェアできたことでより素敵な発見になったことは間違いありません。

小学生チーム、4.5歳チーム、3歳以下チームに分かれて作りました!

ちいさい子はご両親にも少し手を貸してもらいながら。

15分ほどの時間でしたが、小学生チームは3.5mくらい、4.5歳チームは2.5mくらい、3歳以下チームは2m程のタワーを完成させました。

それぞれに難しかったところ、工夫したところを発表してもらいました。

小学生チームは、一度大きく崩れたところからの修復、木で木をうまく支えあうように工夫したそうです。

4.54歳チームも一度崩れたので。、木が交わった所を草で何回も結び工夫したそうです。

3歳以下チームは感想をシェアすることは難しかったのですが、可愛いお花が飾ってありました。

一度崩れた所が学びのキーポイントだったりしますよね。

森の中では危険につながること以外であれば、失敗したり、間違えたりしながら、次の成長に繋げてほしいと思います。

そして、行動型のワークでは、子ども達の個性がよく出てきます。

サポートがうまかったり、リーダーシップを取れたり、初めて森を自分で全部歩けたり、良い所ともっとこうしたら良くなるところが本人は気づかないかもしれないけれど、周りで見守る人にはよくわかるものです。

特に親御さんや近くで見ていた大人たちに、休み時間の間に子どもたちの良かったところを直接具体的に褒めて欲しいとお願いしました。

それが、また違う形で活きてくるので、褒める機会や注意する機会は逃さずに、親御さんだけではなく近くの大人も褒めたり、注意したりする機会ともしたいと思っています!

  

木から雨を降らせてみよう

高い木は保水力が高く、葉っぱに沢山の雨粒をためています。

雨上がりはそんな葉っぱの水を落とす遊びも楽しめるのです!

前回はトトロの雨降りシーンみたいだと皆で沢山降らせた雨ですが、雨が降る中だったので今回は少し少なめ。

でも、スーパーハンマーでみんな木こりさんのように木をたたく体験を楽しみました。

前回と今回の違いは何かを考えるのもいい勉強になると思います。

    

濡れた木でも燃やせるのかな?

人間が火を燃やすようになったのはいつからでしょうか?

木こりさんがメジャーを使ってわかりやすく説明してくれました。

地球の誕生から考えると人が火を使えるようになったのは、ごく最近の事です。

先日八戸のマリエント水族館の展示で見た人の歴史は、1月1日を地球誕生の日とすると、人が誕生したと考えられるのは12月31日。

「世界がもし100人の村だったら」という本のように、身近に考えられないことも分かりやすい単位で考えてみると意外とびっくりすることが多いものです。

木こりさんから濡れた木の燃やし方を聞いた子どもたちは、濡れている部分を一生懸命切り落とす作業に没頭しました。

自分たちで割ったマキで火が付くと大歓声が起こりました。

せっかくなので、その火で焼きマシュマロをしました。

感謝

バックヤードでは寒いからと準備してくれた十文字のお茶で子どもも大人も身体を温めました。

実はこの温かいお茶もマシュマロもプログラムには当初なかったものです。

雨が降って寒いだろう、もし火を燃やしたら子どもたちが喜ぶかなとリーフ青森のインストラクターが自分で考えてそっと用意して出してくれたものでした。

参加してくださった方も、スタッフとして関わってくださった方も本当にありがとうございました。

「楽しい時間」はこうやって、みんなが皆のためを思うことで作られていくのだなと感じています。

この葉っぱは何かな?

ダイナミックなプログラムが多かったので、小さい子向けにと準備してくれていたのが「この葉っぱは何かな?」

小さな子どもの集中力は5分持てばいい方だとされています。

特に3.4歳くらいまでの子ども達の集中力は移ろいやすいものです。

何かを探すというのはとても楽しくて、小さな女の子たちは喜んで森に探しに行きました。

何があるかとワクワク森にはいる男の子とは逆に女の子たちは特定のものを探すのを楽しむのだなぁと思いました。

性別や個性が違う子ども達の興味に全て合致するわけではないけれど、「今日はこれが楽しかった!」を一つ持ち帰ってもらえたらと思います。

余談ですが、これもスタッフが自らそっと用意しておいてくれたプログラム!

リーフ青森のインストラクターは個性と知性とそれぞれの良い所を持ち寄って、子ども達の未来に純粋に貢献したいと考えています。

僕も私もリーフインストラクター

最後は、子ども達が自ら遊びを考えて、みんなで遊ぶワークを行いました。

「木で戦う」「泥水の中を跳ねる」

子どもが考えた遊びは等身大で、大人が提供する遊びよりも盛り上がっていました。

等身大の今しかできない遊びを、その時の気候、天気、人と合わせてまた楽しんでいましょうね。

ブルーベーリー狩り

今日おまけにブルーベーリー狩り♬

食べては採り、食べては採り、自然の恵みにも感謝して楽しい雨の1日を終えました。

 

また秋に「木こりさんと遊ぼうVol.3」を計画中です。

是非また一緒に森で遊びましょうね♪

 

(おいらせもりのようちえんブログ担当 まな)