2018.7.14 畑で収穫した野菜でホットサンドを作って、よーいドン!

 

畑の作業の日に珍しく晴天!

親子四組集まって、畑に何も植えてない親子も収穫体験に来て楽しんでくれましたよ!

  

畑の先生より、トマトの芽かけを今日も教わります。一度教えていただいても、まだまだ初心者、芽かけしていいものとそうでないものはわからないので、成長の度に教えていただきます。以前植えた芽かけした芽も土に根付いていました。成長したトマトは第二段階の縄も縛りました。小さな緑のトマトができ始めて、収穫がますます楽しみなトマトです!

大根は今が収穫の時!子どもたちは新鮮な大根を抜いてとても嬉しそうでした。スーパーでみる大根と違って葉っぱが青々とたくさんあるのでびっくり。子どもたちのこんな表情を見れるのも畑の醍醐味です。

大根に続き、大収穫できたのはズッキーニ!黄色と緑と両方とれましたよ。ズッキーニってこんな風に出来るのだと大人もとても勉強になりました。一番大きいズッキーニを誰が採るかで少し揉めましたが、大根かズッキーニを一本ずつ、畑から自分の手でみんな収穫することができました。

 

そして、トマト以外の作物に自然肥料をまきました。雨の日だと肥料が葉っぱにかかるとよくないそうですが、久しぶりの晴天の本日は小さい子が花咲じいさんのように一生懸命肥料をまいてくれました。

来月あたりに収穫できるじゃがいもの葉に、何か実のようなものが!?

ひとりのお母さんが発見して先生に質問しました。

「これは珍しい!よいものを発見しましたね。いいことがあるかもしれませんよ!」

先生もなかなか素敵なことをおっしゃいます。

ジャガイモはナス科の野菜なのでジャガイモの花が受粉してたまに実がつくそうです。
実の中には種が入っています。完全に熟してから実を収穫し、そこから種を取り出して乾燥させ、来春種を蒔くと発芽するそうです。
私たちが食べている芋は、地下茎の塊茎と言われている部分です。
ジャガイモは、芋自体が種芋になるので、種子を残す必要がなくなり、受粉能力が低下したとも言われています。

だから実をみつけてラッキーということなのでしょう。次お会いした時に良いニュースが聞けるかな?

先生が畑の土を掘り起こして、白いものを見せてくれました。何だと思いますか?

「放線菌」です。

三年ミミズが頑張って耕してくれた土にはこの放線菌がたくさんついているので、美味しい作物ができるそうです。

放線菌とは、主に土の中に住んでいる微生物のことです。ミミズの腸を通ると放線菌などの微生物の活動が活性化されます。これはウシやウマなどの堆肥にはない効果だといいます。

放線菌を発見したのはワクスマンという人でした。ワクスマンは、学生のときレポートを書くために、大学の農場で、いろいろな深さの土を集めて細菌やカビを調べていました。すると土の中に細菌でもカビでもない微生物がいることに気づいたのです。それが放線菌でした。放線菌がいる土では、他の細菌の数は減ります。このことから、放線菌には他の細菌などをたおす力があると考えたワクスマンは、放線菌を研究し、結核に効く抗生物・ストレプトマイシンを発見しました。

(日本製薬HPよりhttp://www.jpma.or.jp/junior/kusurilabo/labo/1_history/detectors/waksman/02.html)

だから、野菜たちも病気になりにくく、栄養をたくさんもらって美味しく元気にそだっているのですね !!

ちなみに、ちょっとした発熱や風邪の時、抗生物質を乱用してきたことを背景に現在では耐抗生物質菌が見つかっています。「風邪は三日寝て治せ」とも言います。発熱は身体がウイルスや細菌と戦っている証拠です。急な発熱の時も慌てずに、見守る子育で大丈夫。もちろん心配しなくてはならない熱もあるので、見守るということは、子どもをしっかりと観察しておくことが大切だと思います。そんな時お勧めの2冊「育育辞典」「はじめてであう小児科の本」。さーっと目を通しておいて何か不安な時に見てみると安心できる内容ですよ!

畑の収穫物をもって皆でてくてく近くの森へと移動しました。

畑で撮れたお野菜の土を丁寧に洗いました。

 

小さな子はトマトのヘタを取ったり、大きな子は包丁で切ったり出来ることを無理なく、出来る人が!

葉っぱもシャキッとするように丁寧に拭いてくれました。

卵を割るのも頑張って皆で割りました。炒めてスクランブルエッグを作りました。普段は高いガス台でお母さんが作っていることが多いと思いますので、みんな自分の目線で料理ができるのがとても楽しいみたいです。アウトドアだと汚れても、こぼれても気にならないので子どもと料理するのにはとってもいいですよね!

 

美味しそうな具ががずらーっと並び、パンに好きなようにトッピングして、ホットサンドの準備が完了です!

・・・が、誰が最初に作るのか?

「順番はどうやって決めたらいいと思う?」

「じゃんけん!」

「私が一番!」

「走って競争する!」

じゃんけんが妥当かと思いましたが、競争することにみんなノリノリになり、30メートル走を行うことにしました。年齢によるハンデもつけていざ決戦!

 

「位置について!よーいどん!」

ハンデはつけたものの、やはり年齢順と相成りました。

でも、みんな満足そうに汗がキラキラ。

作ったサンドイッチは、誰が作ったものでも切り分けて皆のホットサンドを味見しあいます。

最初にホットサンドを作ったお姉ちゃんは、自分が一人で先に食べると言い出しましたが、

「みんなで笑うにはどういう風に食べたらいいかな?」

この問いかけには納得して(我慢して)、みんなに分けてくれました。

ホットサンドが出来る度にわーっと手が伸びてきてみんな食べる食べる!

普段固形物をあまり好まないという二歳の女の子がいましたが、お母さんがびっくりするほど食べていました。

外で食べたのが美味しかったのか、皆で食べたのが嬉しかったのか、採れたて野菜がよかったのか、答えはわかりません。でも、食べる食べないも個人差があるので、他の子と比較せずにその子のペースで、元気に毎日過ごせているなら大丈夫だよと皆で話しました。

食べ物の悩みは多いですが、「みんなで」「そとで」「おいしく」というのは好き嫌いなく食べ物に挑戦できるキーワードのような気がします。

お腹がいっぱいになったら、先ほどの競争が楽しかったのでしょう。みんな走りに行ってしまいました。マラソンのようにゆっくり遠くへ向かう子。ダッシュする子。走るって単純だけど楽しいですよね。二歳の女の子が競争抜きに、走るのが楽しくて一生懸命走る姿がとても可愛らしかったです。

 

言われなくても人知れず食器を洗ってくれていたお姉ちゃん!さすがです!

そして、見てみてと空中に舞う草を嬉しそうに教えてくれました。

よく見ると蜘蛛の巣の先に草がついていて、引っ張るとぴょーんと動くのです。

これは自分で考えて作ったのだと教えてくれました。さすがです!

子どもは遊びの天才!脱帽です。

 

走りっこ競争が終わった後、子どもたちの声が森の中から楽しそうに聞こえます!

「可愛いー可愛いー!」

見に行ってみると、みんな可愛い白い花を手に持っていたり、頭につけて遊んでいたのです。

「今日は森で可愛いものを探しまーす。」

リーダーのお姉ちゃんがみんなに言いました。そして、みんなにお花を飾ってあげていました。自分は一番最後に。さすがです!

みんなお姫様のようにお花を挿して、その後は時間のある人で楽しそうに森の散策に出かけていきました。

今日も子どもと楽しく過ごさせてもらったよい一日だったとお花を見ながら思いました。

畑と人の恵みに感謝です。

(おいらせもりのようちえんブログ担当 まな)