2018.6.23 おいらせ森の楽校 てぶらDAYキャンプ もりあそび

暑かった一日、半袖と汗ばむ気候に東北の熱くて短い夏がやってきたと感じました!

子ども達の真剣な表情と笑顔がたくさん、たくさん見られた一日でした。

7組の親子が集まり、本日の先生、スタッフを紹介してゆるやかにスタートです。

下は二ヵ月の赤ちゃんから上は小学四年生のお兄ちゃんお姉ちゃんまで子ども16名がにぎやかに過ごしました。

 

蚕は桑の葉が好き、僕たちは桑の実が好き

今回のもりあそびの先生はHappyChildrenを主催する新藤さんご夫妻。今の季節の虫や葉っぱ、木の実、危険な植物等詳しくレクチャーしてくださいました。

古い学校の机に何やら面白そうなものが沢山あって、子ども達も親御さんも興味深々。学校の授業もこんな風に青空の下で伸び伸びできたら楽しいだろうなぁ。

まずは絹糸を紡ぐ簡易の紡績機、そして絹を作る蚕の幼虫、成虫した蚕と繭玉を見て、触りました。蚕のご飯は桑の葉っぱです。今美味しい実が熟している桑の実、今日はこの葉を目印にみんなで美味しい実を探しに行きます。

絹糸からは洋服がイメージしやすいですが、その反対はどうでしょう?

絹糸は何から作られるのだろう、絹糸を作る蚕はどんな風に大きくなるのだろう、蚕が食べる葉っぱはどんな葉っぱだろう、僕たちも食べれるものが森にあるのかな?

「なぜ?」「どうして?」を深めていけるこの自然での学びは、どの学問を究める時にも大切な要素が含まれています。一つのことから、もっと世界は広がっていく。子どもたちにそれを肌で感じる機会をたくさん増やしてあげたいと思います。

昆虫は変身名人

葉っぱについている黒いものは何でしょう?葉っぱについている黒い点は、アゲハ蝶の幼虫です。もう少し大きくなると「ハラペコアオムシ」のように青くてウニョウニヨした形になるそうですが、身動きが取れない今は、あるものに擬態して身を守っています。何だろうと考える子どもたち。この考える時間や真剣な眼差しが好きです。何だと思いますか?

鳥の糞です! 天敵である鳥、自分のウンチはさすがに食べたいと思わないだろうからウンチに化けてしまえと一生懸命考えて進化したのかな。

野生のアゲハは200個の卵のうち1匹か2匹しか大人になれ無いそうです。自然は厳しいですね。森で探し出すことができるかな?

ちなみに、人間は、お父さんの精子とお母さんの卵子が一生に作られる数、赤ちゃんを産める期間で確率計算すると、あなたが生まれた確率は1400兆分の1だそうです。

果てしない数字ですが、「人の命が生まれる確率は、1億円の宝くじが100万回連続して当たることに匹敵する」と表現することもできるそうです 。(遺伝子工学の第一人者、村上和雄筑波大学名誉教授の言葉より)

蝶々を見る目も自分を見る目も少し変わってきませんか?

森の薬屋さん

この葉っぱはペタッと手にくっつくので絆創膏代わりになるそうです。薬効はなく、傷をふさぐことができるとのこと。みんなペタペタシールみたいに手に貼って遊びました♪お父さんお母さんの手は乾燥しているようで、子どもたちのようにペタペタとはいきませんでしたが、お仕事に家事に育児に頑張っている手です。

調べてみると、薬効のある植物は意外と身近に多いのです。薬局にいくよりも森で手当てできるかも?森遊びで起きそうな怪我と薬効のある植物を紹介しますが、自己責任でお願いします!

・フキ

軽いやけどは、冷水で冷やした後にフキの葉を貼って包帯を巻いておくと、火ぶくれにならず治りも早い。虫さされや打撲による腫れは、フキの茎の切り口から出る汁を塗る。
フキの独特の香り成分は、咳止めやたん切り、消化などに効果があるといわれ、古くから薬効食材とされている。

・ヨモギ

切り傷は、葉や茎を揉んで汁をつけ止血効果。打撲は、生の葉をすりこぎでたたき、そのまま患部に貼り付け、乾いたら新しいものと取り替える。腹痛や喉の痛み、下痢には、生の葉、茎ともにしぼって汁を飲む。腫物は、化膿しないうちに生の葉を塩で揉んでつける。

ドングリ親子

土から元気に伸びた二葉をたくさん発見、それはドングリの赤ちゃんでした。

「ここにドングリの赤ちゃんたちが沢山生えているということは、お母さんとお父さんはどこかな?」

子どもたちと上を見上げて、どの木から生まれたのか探す時間も空間もなんて贅沢だろう。

小さな男の子が「赤ちゃん見つけたよ」と先生に差し出したものは、皮の向けた青いドングリでした。

先生がドングリの実が落ちて、バカっとふたつに皮が割れて、そこから芽と根が生えてきて、今の姿になると成長の過程を教えてくれました。

少しあるくと、どんぐりの帽子や皮、芽が出たばかりのものが落ちていて、どんぐりの成長の過程もひとつずつ目で追うことができましたよ。

子ども達は手にしたバケツ、ビニール袋に面白いと思ったものをどんどん詰めていきます。

ちなみに、ドングリが成木となる確率は100分の1だそうです。

虫のサーカス

同じ男の子が何かの虫も発見してきました。

「おーこれは大発見! 虫のサーカスがはじまるよー!!」

「パチン!!」

「わーーーーー!!」

虫が10センチ程跳びあがって音を出して跳ねました。これはコメツキムシ。

お腹を上にしてひっくり返して置くと,頭と胸をのけぞるように下へ曲げてへの字型となり,すばやく頭と胸を起こす反動で跳びはねて元に戻ります。この動作で前胸の腹面にあるとげ状の突起が中胸にあるくぼんだ部分で受けとめられるときパチンと音がするそうです。コメツキムシの名前も動作と音が米つきに似ることから名付けられました。虫の世界は知れば知るほど面白い。

そして、第一発見者の男の子は、コメツキ虫を発見したことがとてもとても嬉しそうでした。家に帰ってからも毎日その話をしているそうです。自分で見つけたものや経験は宝物ですね!

光らない蛍

木にも虫がひっついてしました。透明のケースに捕まえてみんなで観察。なんと、これは蛍!

蛍と聞くと綺麗な水辺でピカピカ光るイメージですが、日本にいる50種類の蛍のうち、10種類程度しか光る種類はいないそうです。光る蛍は夜行性、光らない蛍は日中活動するので恋のお相手は光らなくても見つけることができるのだそうです。彼らの恋の駆け引きは光ではなく匂いだそうです。どんな匂いの蛍がモテるのかしら?

 

葉っぱのフレディ

葉っぱのフレディのような形のこの葉っぱ、一枚の葉はどこまでだと思いますか?

五枚の葉っぱが一本の茎についているように見えますが、実は五枚で一枚の葉っぱなのです。蛍と同様、思い込みがどんどん外れていきます。

葉っぱと言えば、オーヘンリー作の「最後の一枚の葉」をご存知ですか?

肺炎になって生きる気力のなくなったジョンジーは、窓からみえる蔦の葉を数え、葉がすべて散ったら自分も死ぬと思い込んでいました。売れない画家のベールマンさんがそれを知って、嵐の夜に一枚の蔦の葉を壁に描き、ジョンジーはそれを本物の葉だと思い込みやがて元気を取り戻す物語。最後は少し悲しい結末ですが、気になる方は一読ください。

思い込みに執着せず、どんどん世界を広げていきましょう♪

先生にたくさんのきっかけをもらい、世界がどんどん広がっていく子どもたちは、出発から20分かけて100mを歩き沢山の発見をしているようでした。走れば最速9.58で過ぎ去る100mですが、子どもたちの成長を見守るようにゆつくりと進むのも楽しいものです♪東京五輪まで後2年、2年後もりのようちえんで育った子どもたちはどんな風に成長しているでしょうか。それもまた楽しみです♪

   

赤い実みつけた

森の中で初めての食べられそうな実を発見!グミです。赤くてキラキラ。少ししか実がなかったので、みんなで少しずつ分けました。

個人的には、小学六年生ごろの国語の教科書に掲載されていた「赤い実はじけた」を思い出しました。

「赤い実」がはじけた瞬間とは…
初恋に気づいた瞬間、
人と違っていていいことに気づいた瞬間、
自分の中の強さに気づいた瞬間、
自分が本当に好きなものに気づいた瞬間。

参加してくれた小学生のお兄ちゃん、お姉ちゃんはもう読んだのかな。

ズブズブズブ

みんな木の枝を地面に刺して何していると思いますか?

堅そうな地面ですが、とってもフカフカ柔らかくて子どもでも簡単に木の枝を地面に刺すことが出来るんです。みんな面白くてズブズフズブ。

ここは、秋に葉っぱが落ちて、腐って、地面が柔らかくなってコケが生えた場所。だから、森を歩くともっとフカフカ。これは歩いてみないとわからない。枝を刺してみないとわからない。整備された土地では感じることのできない感触に子どもたちは楽しんでいる様子でした。

森にはいる前に

ツタウルシ!これだけは注意してねと森の先生。

ウルシよりも強くて、汁に触るとかぶれてしまいます。三枚に分かれた葉っぱ、木に巻き付いたり、地面からそっと生えていたりします。踏みつけたり、間違ってもいでしまわないように。危険なものも森にはあるけれど、転んだり怪我したりもする可能性もあるけれど、自分の身を守るには危険な場所での経験も必要です。大人が見守る中、危険も含めて森で遊びます。

 

みんなモミジ苺の虜

食べられる木の実の二つ目を発見!美味しい美味しいモミジ苺です♪みんな黙々と採っては食べました。お父さんお母さんたちもビニル袋一杯にとってジャムにすると喜んでとっていました。

大きいお兄ちゃん、お姉ちゃんは茨の道を突き進んで未開のモミジ苺畑に進んでいきましたよ。小さい子にもとって分けてあげていました。

「おいしー!」の声もたくさん聞けて嬉しくなりました。

虫博士

コメツキ虫を発見した男の子、先生にまた何かもってきました。

「これは何?」

枝の分かれ目に、3センチほどの白い塊のような、石鹸の泡のようなものがついていました。

「アワフキムシ(泡吹虫)という虫の幼虫が中にはいっているんだよ!」

葉っぱの上に玉が乗っていました。

「これはハナイカダというんだよ!」

男の子の目はキラキラです。彼はきっと虫が大好きで、実際捕まえた虫や森で感じた疑問を森の先生から教えてもらって心から嬉しそうでした。小さな虫博士、大きくなったら、小さい子どもたちに虫のことを森の先生のように教えてあげている姿が目に浮かぶようです。

調べてみると、アワフキムシはカメムシの仲間で幼虫が泡状の巣をつくることからその名がついたそうです。幼虫は泡のなかで植物の茎に流れる液から栄養を得て生活し、ほとんど移動せずにすごしています。成虫も幼虫と同じように植物の液を餌としています。アワフキムシは世界中に約2000種類もいて、日本では約40種類、幼虫は春から初夏にかけて現れ、成虫は6~9月まで見ることができます。

幼虫が出す泡の正体は、植物から吸った液から栄養分を吸収したあとの余分な水分とアワフキムシが生活する上で不必要になった物質で、排泄物にお腹の気門から空気を吹き込み泡立たせています。もっとわかりやすくイメージすると、アワフキムシのウンチやおしっこにオナラを吹きかけて泡立てているという、なんともすごいお家です。

この巣は粘度が高く、とても丈夫で雨や風で吹き飛ぶことはありませんし、晴れの日が続いても干からびることはありません。泡は断熱材の役割もするので、巣の中は快適で、その中に隠れていることで、アリなどの捕食者から身を守ることもできます。

そして、驚くことに、アワフキムシがつくる丈夫な泡の原理を私たちの生活に役立てようとする研究が進められています。それは、泡を使った新しいお風呂です。泡のお風呂であれば、そのほとんどが空気であることから、水の量を1/10にまで節約できます。また、泡がつぶれるときに発生する超音波は、汚れを落とす効果もあるので、そのメカニズムはお風呂としてぴったりなのです。さらに水圧がかからないので、高齢者や身体の不自由な人にとっても優しい入浴法をなることが期待されているのです。アワフキムシの泡から、こんなに役立つ研究がされているなんてびっくりですね。それにしても泡のお風呂なんてとても気持ちよさそうです。(自然のチカラHPより)

小さな虫博士、将来の活躍を期待します!!

この木はいくつ?

大きな切り株を発見しました。

「この木はいくつかな?」

森の先生からのクエスチョンです。小さな子どもたちはお兄さんたちに年輪の意味を教えてもらい一生懸命数えていました。

「70歳くらいかな!!」

お兄ちゃんが答えます。

「じゃあ、お隣に立っている木は何歳くらいだろう?」

年輪が数えられないからどうやって数えたらいいものか、しばらく考えていました。

「100歳くらいかなー?」

合っているかどうかよりも、そんな風に考える過程を大切にしてくださる森の先生。

子どもと一緒に遊ぶとき、森でなくても、出会ったものから繋がる何かを子どもに伝えることができたら最高だと思いました。

 

マイペース

学校の授業は一斉に進んでいくけれど、森では小さな子も大きな子も自分のペースと興味の深さでマイペースに進んで行きます。早く進んだって、ゆっくりだっていいんです。たくさん見る事が大事ではなくて、虫だけをじっと観察することも大切。もりのようちえんでは、「急いでー!」という声かけはありません。

普段「急いで」「早く」「もうっ」と小言が多いので、森のようにアパートでも暮らしていきたいとつくづく思います。

すっぱーい実も味わいました

ブルーベリーのような実を発見した子供たち。森の先生に食べてもいいか聞いていました。木の実、草の実なんでも食べれる、食べてみたいと思い始めたようです。

食べてみてもいいよと言われたので、食べたらすっぱーいという男の子顔。パパも食べて同じ顔、家族でこんな時間すごせたらすごくいい思い出になりそうだなぁと微笑ましく思いました。

この実は、さんかよう(山荷葉)と言うそうです。食べてもいいけど、そんなに美味しい実ではないですが、スイもアマイも森でご堪能ください!

  

本日のメインディッシュ

本日の一番のご馳走「桑の実」の群生地に案内してもらいました。少し森歩きで疲れた子どもたちも美味しい桑の実に大喜び。手が紫いろになっても構わず、実をとってパクパク、一歳か二歳の女の子も美味しかったようでお母さんに沢山とってもらって食べていました。

「赤い実と黒い実交互に食べるとおいしいよー!」

沢山食べていると、誰かが叫びました。

赤い実は熟していなのですっぱく、白い実は病気になっているので食べないで、黒い実が熟していてとっても美味しいよと教えて頂いていたので、黒い実ばかり食べていたのですが、新たな発見です。

酸っぱい実を食べることで、甘い実がより甘く感じられるのだそうです。スイカに塩と同じ原理ですね!

すっぱーい実を食べていた男の子、おさるさんのように軽快に黒い実赤い実交互にパクパク桑の実を食べていました。

どうも、黒い実ばかり食べ続けると、口がイガイガしてきて変な感じになるので、たまに赤い実をはさんで、どうぞ桑の実ご堪能くださいね。

本日は四つの木の実をみんなで堪能しました。もりのようちえんの後、自宅近くの散歩道でも食べられる木の実を探して歩いたよという嬉しい報告も受けました。親子で歩いた森の経験が、普段の散歩道でも活かされて、親子の楽しみが増えることはとても嬉しいことだなと思いました。

 

自分で遊びをみつけよう

遊びって教えてもらうよりも、自分で思いついたほうが楽しい♪特に男の子たちは自分たちの遊びを楽しんでいました。

一番のお兄ちゃんは登れそうな木があれば登らずにはいられないようで、どうやって登るのかスルスルと木登りを満喫していました。

小さな男の子ふたりは、木の棒を振り回すのは危ないと注意されたので、シダで戦いを楽しんていました。

穴が空いている桜の葉を発見した男の子たちは、パクパクと口を動かして、何をしているのか聞くと、虫をやっていたそうです。葉を食べる虫になりきる遊びも満喫していました。

男の子って面白いなーと見ていて飽きません。女の子は木の実を集めたり、食べたりを楽しんでいる子が多い気がしました。

小さな虫博士切り株に登ってジャーンプ!

スラックスラインは大人も子どもも楽しみました。めちゃくちゃ飛び跳ねているお母さんもいて、子どもたちよりも一番楽しんでいましたよ。お母さんが笑顔だと子どもも嬉しそうです。そして、スラックスラインをネット代わりに本格的なバレーボール大会も始まりました。もりのようちえん最年少の二ヵ月のぼっちゃんもお外ではニコニコご機嫌で、お母さんとお父さんの試合を応援していました。

初めて参加した女の子も、よく参加している女の子もブランコでゆったりと遊んでいました。

   

ブランコとは対照的にアクロバティックなハンモック!重量オーバーでお尻が泥んこの子もいましたが、なんだか楽しそう。最大四人まで乗れましたよ。キャーキャーという声が本当に楽しそうなBGMになっていしまた。

すっぱーい顔をしていた男の子、ベースに戻ってから長い時間科学の実験のように蚕や他の虫たちを観察していました。

 

飛んでいる虫はあまりいなかったのですが、森の先生が捕獲されていました。

     

空腹が一番の調味料、家族で食べることが一番の栄養

お腹が空いて来たころ、ベースではスープとピザのいい匂い♪持参してもらったおにぎりと夏野菜とトマトのスープ♪夏野菜のスープは雑穀も高野豆腐も入っていて、大好評の味でした。注文いただいた方には、手作りの焼きたてピザも提供しました。星やハート型の可愛い長芋がアクセントで、子どもたちはとっても美味しそうに食べていましたよ。空腹が一番の調味料、家族で食べることが一番の栄養。コーヒーも入れて、少しほっとするような、解放されるような贅沢なひと時を味わえたというコメントも頂き、お料理をしてくれたスタッフもとても嬉しそうでした。

風車をつくろう♬

森の先生は、外遊びの天才です。ほうのき(朴ノ木)で風車を作ってくれました。子ども達が走ること走ること!自分が風になってクルクル回る風車を楽しみました。

この朴の葉、岐阜で有名な朴葉味噌の葉っぱです。朴葉味噌焼き、朴葉寿司、朴葉の包み焼き、、、朴ノ木があると知り、食べる楽しみも出てきました!!花より団子です。

作り方は、ほうのきの葉が放射線状についたものを選び、葉の裏側の樹皮に丸くナイフを入れて引っ張っり空洞を作ります。この空洞に抜いた枝を逆側から差し込んで、葉っぱの片側をもぎ取り、半分になった葉っぱの上部3分の1位を斜めに切り取ります。枝をもって風に向かって走ればクルクル回る楽しい風車の出来上がりです♪

やっぱり水遊び

遠くで歓声が聞こえるので見に行くと、やっばり水遊びでした。居残りしていた子ども達は全員集まってきて、初めて会った子も、いつもいる子も皆で「水かけてー!」「キャー!」といっては逃げて、また戻っては繰り返し遊んでいました。本当に楽しそうで、楽しそうで、うらやましくなるくらい楽しそうでした。

初めて参加した女の子は、遠巻きに眺めていましたが、いてもたってもいられなかったのでしょう。お母さんに「洋服濡れてもいい?」と遠慮がちに聞いて、嬉しそうに水場に走っていきました。水場で遊んでいる子も「一緒に遊ぼう、名前何?」と仲間が増えたことを喜んでいました。こんな日くらい泥だらけ、水でずぶぬれでいいじゃないか!

その後、手がびしょぬれだったからでしょうか?「鬼ごっこする人この足とーまれ♬」と鬼ごっこもスタートしていましたよ。

 

古来「遊ぶ」という言葉、神様に通じる儀式や芸能を表現したそうです。神様の前で歌ったり、踊ったりすること。「神遊び」とも表現されていて、だから今でも「神楽」といいますね。

神遊びは、神様からのお告げを受けるために、事前に準備しておく「空っぽの状態」であるという見方があるようです。例えば、邪馬台国の卑弥呼が神様の前で踊り、音楽を奏で、自分を忘れるくらいのトランス状態、自分の意識をなくしたような状態を昔は「遊ぶ」と表現していました。子ども達が森で何かを見つけたり、水で遊んだり、風を追いかけたり、夢中になって「遊ぶ」姿はとそれと同じかもしれません。

一つのことに集中すること、今ここにいることに意識を向ける事。今ビジネスシーンでも話題となっているマインドフルネス(瞑想)も同じです。常に頭の中は未来の事、過去の事、イメージや言葉であふれています。心を落ち着けて、何か一つに集中して、考えないという状態を意識的に作り出すこと。そこから新しい発想やアイディア、心の平安を保とうという古来からの知恵でもあります。

 

子どもも大人もおもいっきり自然の中で「空っぽになって」遊んでみませんか?普段お仕事や家事、育児で忙しいお父さんお母さん、是非子どもと一緒に思いっきり夢中になって「遊び」ませんか?

子ども達のキラキラな笑顔と、心安らぐ時間は、きっと明日からの元気にもつながるはずです!

 

(おいらせもりのようちえん ブログ担当 まな)